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薬局日記

2012年11月19日

気になる患者さん その2

 

なごみ薬局・のぶさんです。

 

以前診療所とのカンファレンスでのSKさん80歳代男性の

お話を載せましたが、カンファレンスではありませんが

MKさん80歳代女性のお話。

 

数年前に夫を亡くし今の家に一人暮らし。

息子は隣に居て理髪店を開いている。

週に2回デイサービスに出かけ、

それ以外の日はベッド上でごろごろする生活。

もちろんヘルパーさんは土日以外は

1日1回入ってくれている。

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医学的には認知症・貧血・骨粗しょう症など。

薬の訪問で2週に1回訪問すると

「ボケた。わからへん。こわい。」を繰り返す。

 

8割がたは寝ていることが多いが、

たまに訪問時にベッドに腰掛けているときもあった。

 

11月13日夕方。薬局長が前日に処方された定期の薬を配薬。

夕方遅かったのだが本人が体調不良を訴え診療所に臨時往診を依頼。

抗菌剤とアセトアミノフェンが処方される。

すぐに再度配薬。

息子さんに服薬確認を依頼。

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11月14日午後。診療所より痒がっているので

「抗アレルギー剤を出す。1回分訪問したその場で飲ませて欲しい」と依頼を受ける。

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私が訪問した時はベッドで横になって「ボケた。わからへん。こわい」を

繰り返していた。

誤嚥されたら困るのでベッドに座ってもらおうと介助するが

座位を保つのが難しく片手で支え、

片手で薬とストローつきの湯のみを持ち

援助するが、なかなか飲み込めず困難を極めた。

認知症の進行で嚥下もままならなくなっている様子だった。

 

11月15日午後。診療所に別の用事で行った際に

主治医のN医師に口頭で報告。

「息子さんもヨーグルトに混ぜて薬飲ませたりしているみたいだけど

なかなか難しくなってきているみたいに聞いている」とN医師。

口腔内崩壊錠で1日1回の抗アレルギー剤の名前を伝えて

薬剤の変更を検討してもらうこととした。

実際に困ったことに遭遇しないと

処方を見直すことが少ないのが現実。

その日MKさんは診療所の処置室で点滴を受けていた。

(普通点滴は点滴室で受けるのだが針を自己抜去されては

困るので処置室で)

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11月17日臨時往診で

抗生剤と唇がかさかさで油分を補う外用剤が処方。

息子さんに連絡し取りに来てもらって対処。

息子「ちょっと今大変です」と多くを語らず。

 

早くよくなってくれたらな~。