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薬局日記

2013年11月18日

久々に、カンファレンス報告

こんにちは。久々にカンファレンスの話。

なごみ薬局・のぶさんです。

特に目立ったニュースが何もないので

先日出席させてもらった「仁和診療所」のカンファレンスの事例です。

 

カンファレンスは時として介護保険のサービス担当者会議にもなることがあります。

11月某日のカンファレンス。

 

カンファレンスシートです。(※注 カンファレンスの資料の見本です。本文とは関係ありません)

 

conference.jpeg

 

名前や年齢は伏せてあります。このシートは項目が決まっていて、

意見や情報が出る度に書記(主に看護師さんが担当されています)がホワイトボードに記入していきます。

医学的適応(いわゆる病名)など初めからわかっていることは始まる前に出来るだけ書いておくのが時間の節約にもなります。

その記入されたものを出席者がスマフォの写真をとってプリントアウトして薬歴簿に保存しています。

もちろん翌日の薬局の朝礼で報告します。

 

カンファレンスには目的があり、情報共有のためのもの、問題解決のためのものなどがあります。

 

今回のカンファレンスは地域の包括支援センターの担当するケアマネ氏のリクエストで問題解決のために開催されました。

80歳代女性。独居。子供は男性3人(家族歴参照)

問題なのは鬱。要支援で身の回りのことは問題なくこなせるけれど、

外に出かけるのが億劫で引きこもりがち。

それを打開すべくケアマネ氏がデイサービスに週1回行けるように

段取りしたものの、

「周りの参加者とレベルが違う」と長期欠席に。

鬱状態をどう緩和するかで意見が。

その中でどんな人生を歩んでこられたかを

知っていることから出し合って情報共有。

富山県で女学校を卒業して学校の先生も経験していた彼女。

なぜか京都の人と縁談があり不本意ながら結婚し

家業(魚屋さん)と舅・姑に仕え介護もし、

夫も6年前に看取って今は独居。

学歴があるにもかかわらず不本意な人生を送ってきて

プライドが邪魔をして自分の殻を作っているのでは?

 

大変だったことを吐き出してもらって共感することと

そのうえで引きこもらないような働きかけをしていくことが必要。

と今後の方針も一定決まりました。