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薬局日記

2013年12月9日

とある朝の出来事 ~~子どもの受診で考える、医療従事者とは~~

 

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朝、息子のAが起きてくると「しんどい、喉痛い」。
体を触ってみると、熱があるらしく、体温を測ると37.8度ある。
夫婦でどちらが仕事を休むかと相談する。妻は休める状況に無く、私が休む方向で調整することに。
早速薬局長に電話をかけ、了解を得る。不測の事態に休める職場は、ありがたいと思う。                     
その後、娘のNを保育園に連れて行き、Aと一緒に子ども診療所に向かう。
受診の結果、「溶連菌感染症」と診断される。溶連菌感染床には、ペニシリン系抗生剤が投与されますが、医師から「もう9歳だし、錠剤飲めるよね」と言われAは、ついつい「ハイ」と答え、パセトシン錠が処方される。
会計を待っている時に抗生剤を飲ませようとするも、錠剤を“ゴックン”できず、口の中で噛み砕いて飲み込む。あまりの苦さにAは、動揺する。
診療所からでて、買い物に行く途中、「錠剤飲めるんやな」と父、Aは、「飲んだこと無い」、「なんで先生に粉にして」と言えへんかったんと聞くと「先生の言ったことにできないとは言えない」と患者心理を露呈する。夕方も錠剤を飲もうとトライするがゴックンできず、お薬をハサミで小さく砕き、ゼリーと一緒に薬の苦さに耐えながら、何とか食べる。その後に調度嘔気もでて、Aは薬のせいでしんどくなったと勘違いして、「薬もう飲まへん」と決意する。                                                                                                                                       
                                                                                                          子ども診療所は院内処方で、お薬手帳など無く、違う院所ででている薬が散剤との情報が共有できるはずなかった。父もたまにしかいかない受診に粉しか飲めないとの記憶などあろうはずなかった。
そんなこんなで、翌日に再度受診して、ワイドシリン散剤が処方される。甘くて、飲みやすくて、Aは嬉しそうに薬を飲んでいる。

みつばち薬局紫野店 蟹川

 

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