患者さんの安全を守ります。患者さんに処方された薬剤の相互作用、重複をチェックしたり、アレルギー歴、服用履歴から問題はないか、健康食品や飲食物との相互作用がないかなど、患者さんの安全を守るチェックをします。複数の医療機関(診療科)から処方を受ける患者さんでは、薬剤の重複や疾病との関わりで「禁忌」「慎重投与」の薬剤が処方される事もあり、責任は重大です。処方医との連絡は欠かせません。化学的特性などから複数の薬剤(散剤、水剤、軟膏など)を混ぜたり、同時服用する事で「効果が発揮できない」薬剤もあり、そのチェックも必要です。また、「絶対安全な薬」はありません。副作用が発現する場合、第1発見者は患者さんです。重篤な副作用を防止するためにも副作用の説明は重要です。幾つもの(医療機関毎に)薬局を利用するより、安心できる一つの薬局を利用すると、より安全です。 |
医療では重要な役割を果たす薬物療法をすすめる上では、医師の処方意図に沿い患者さんが薬を正確に服用することが前提です。薬は一定時間毎に服用が必要な薬剤、空腹時と食後では服用後の薬剤吸収に差がある薬剤、血中濃度を一定水準に保ち効果を発揮する薬剤や一定以上では有害になる薬剤、ある種の血糖降下剤のように服用タイミングが重要な薬剤など、様々です。療養の主体である患者さんに、薬剤の特性・体内動態を踏まえて判りやすく説明して、有効、正確な服用を援助し、患者さんの生活を支えます。いつも「1日2食」しか摂らないのに「1日3回毎食後服用」の処方を受け、本来必要な3回量が服用されず、療養効果をあげられない事もあります。患者さんの実際の生活を視野に入れて、薬の効果や服用(使用)方法、服用中の注意などの説明をし、薬学的視点から体調や療養についてお話をし、療養を援助します。 |
みつばち薬局は在宅で大きな役割を発揮しています。みつばち薬局2店舗で、北区のほぼ全域の訪問服薬指導を実施しています。患者さんの命と生活を支える在宅医療には欠かせないチーム医療の一員として在宅医療を行う病院、診療所、訪問看護ステーション、CM(ケアマネージャー)などとの密な連携を追求しています。待鳳店は5医療機関の約130人、紫野店は4医療機関の約70人の患者さん、総数約200名の患者さんの(3グループホームへの訪問も含め)在宅支援にかかわる訪問活動を積極的に展開しています。看護師、ヘルパー、CMなど多くの職種、事業所との連携が一層求められる分野です。 |