薬害根絶デーに参加してー被害者の声を聴く
【薬害根絶デー紹介】
今年、薬害エイズ訴訟の和解が成立してちょうど30年になります。1999年8月24日、当時の厚生省は、薬害エイズを反省し、薬害の再発防止を誓って「誓いの碑」を建立しました。それ以来、毎年8月24日は「薬害根絶デー」として、薬被連の方々や全国の支援者が集い、薬害について考える日となっています。
【薬害根絶デー集会】
8月24日午後、厚生労働省前庭の「誓いの碑」の前で、薬被連から厚生労働省へ要望書を手渡す場に立ち会いました。その後、薬害根絶デー集会(オンラインを含め380人が参加)が行われました。
集会では、薬害オンブズパースン会議の水口弁護士、東京理科大学の疫学研究者・上島有加里氏、HPVワクチン薬害訴訟原告2名、コロナワクチン被害訴訟原告1名がシンポジストとして参加され、実際の被害者の声を聴くことができました。
被害の症状があるのに「ワクチンなんて関係ないって!」と言われたり、両手の震えを見せても「面白いね」と鼻で笑われ、詐病扱いされたりしたこと。それが国の指定した協力医療機関でのことだったとのことでした。また、「うちでは診ない」とペインクリニックで診療を拒まれたこともあると。SNSでの誹謗中傷もかなりひどいもので、とても書ききれないほどのお話でした。
上島氏からは、「因果関係が評価されないということは副作用報告にも上がらない。しかし、因果関係が証明されていないからといって患者の診察を断るのはおかしい。医療からの疎外にほかならない」と訴えられました。原告の方からも、「被害を口に出しにくい社会になっていると感じている。これは社会的な疎外だ」と述べられました。
原告の方たちは、「私たちは反ワクチン論者でもない。被害の原因究明、治療法の確立を望むだけ」と、「そのためなら自分たちの体を徹底的に調べてもらいたい」と訴えておられました。
「薬害をなくすためにはどうしたらよいか」という司会者からの問いかけに、「薬にはリスクがあることを知ってほしい」「被害者の声を聴いてほしい!」「無関心にならないで!」と答えておられました。
HPVワクチン被害訴訟は、来年2月に結審し、4月に判決が言い渡されます。
「薬害か否か」ということよりも、この事態は人権の問題なのだと私は捉えています。
私たち薬剤師は無関心ではいられません!
