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健康・お役立ち情報

2018年6月1日

お薬のお話・副作用と吸収のされ方

薬を安全に使うために

程度に差はありますが、どんな薬にも副作用があります。正しく使わなければ、思わぬ副作用が現れることがあり注意が必要です。

*アレルギーのある方
*過去にひどい副作用を経験した方
*腎臓・肝臓に疾患がある方
*妊娠の可能性のある方・授乳中の方
*高齢者
*高所作業、乗り物や機械の運転をする人

 

薬が体入ってから出て行くまで

吸収:胃で溶ける。小腸で吸収される。
分布:肝臓で一部代謝されて、血液に入る。心臓の働きで全身を巡って必要な場所で効果を発揮する。
代謝:薬物が肝臓の酵素で効力を失う。何度も肝臓を通過して、その度に少しずつ代謝され効力を失う。
排泄:役割を果たした薬は、腎臓でろ過され尿と共に体外へ排出される。

 

通過制御・解毒

薬は体にとって異物です

*血液脳関門:脳に必要なものと不必要なものを選別して通過させる。

*肝臓の初回通過効果:薬の活性を失わせる酵素がある。肝臓で体に害のあるものなどを無毒化する。

 

薬の種類によって吸収が変わる

内服薬:胃で溶け小腸で吸収され血液中に入る
腸溶錠:腸で溶けて血液中に入る
舌下錠:口の粘膜から吸収されて血液中に入る
貼付薬:皮膚から吸収され、血液中に入る
坐 薬:肛門に挿入した坐薬は直腸の粘膜から吸収され血液中に入る
吸入薬:吸入器具を使って薬を吸い込んで、肺や気管支に直接行き渡らせる
その他:軟膏・クリーム、点眼・点鼻薬、注射

 

~薬を使用して異常を感じたら~

⇒医師、薬剤師に相談して下さい

 

*何という名前の薬をどれくらいの量・期間使用したのか、どの様な症状が出たのか伝えてください

◊ こんな症状が出たら相談しましょう

    発疹、かゆみ、皮膚や粘膜(口の中)が赤くなる、

 胃痛、発熱、だるさなど