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学術研修

2018年12月7日

特定保険医療材料勉強会

11/24(土)に京都コムファ全職員学習会が開催されました。今回は「特定保険医療材料勉強会」と称してこの分野を担当されている薬品卸さんに全般的なお話をしていただきました。

さて、特定保険医療材料って何の事かわかるでしょうか?

特定保険医療材料は在宅療養指導管理料に伴って使用する材料もしくは検査・処置などの在宅で使用される一部材料で薬価のように公定価格が定められる材料とされているとの事でした。例えば在宅での中心静脈栄養を行う時に使用するバッグ、チューブや針、化学療法の持続注入に使う注入ポンプ、腹膜透析に使用するチューブ類や排液バッグ、血液透析のダイアライザーなどが含まれます。
在宅医療が進む中で薬局は医療・衛生材料等の供給の拠点としての役割が求められるようになりました。今まで病院で交付されていた医療材料も院外処方せんにより交付できるようになる種類が増えてきたという事です。
私たち薬剤師は薬の事は大学から勉強しますが、薬剤注入に関わるチューブ類やその接続など直接関わらない所は学習する機会は少ないと思います。これまで私たちもこのあたりの話は「?」な事が多かった訳ですが、在宅医療が増える中、そのような処方に出くわしたり、処方自体が可能なものなのか分からない事例を経験するようになり、今回学習のテーマとしました。勉強会では、実際の処方例(OK例、NG例)や保険請求できる条件や計算方法も提示して説明いただきました。払い出しにあたっては、保険請求上、処方元と重複して算定できないものもあるため、事前によく相談・連携し、何をどこまで用意するのか打ち合わせをする必要があるとの事、材料・機器は種類が非常に多く、商品名だけでなく品番、規格の確認が必須な事、医薬品と違い納期がかかる事があり、早めの手配が必要な事を挙げられていました。
今回の学習会を踏まえて、また各論として実際の商品でもう少しイメージを掴みたいと思いました。


あゆみ薬局 糸井