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あゆみのあゆみ

2020年5月15日

あゆみ薬局と災害・環境問題の今昔

薬剤師歴23年目の9026です。
私が就職したころ、備えるべき災害時対策と言えば阪神大震災を教訓とするものでした。建物倒壊や火災を想定し、近くの府県の被害が激しい時には、薬としてはまず抗生物質や痛み止めをメインに持って3日以内で助けに入る。だから、最低限3日間その地域だけで生き延びるための備蓄が必要。7日耐えれば遠方からの薬剤師の仲間からの助けも入る。それが全国の薬剤師達の約束。阪神大震災の頃はまだ薬学生でしたが、就職して学生実習で災害時医療について説明する時はそう言っていました。
その後何度も大きな地震があり、そして迎えたのがあの東日本大震災。
なんやねん!あの津波は!あの広さは!!放射線で入れないとかなんやねん!
助けに来るはずの近隣の県も助けが必要な状態。薬も流されてしまって急性期用の薬だけ送られても守れない慢性疾患の患者さんたちの命。
災害時医療は情報収集・臨機応変が命です。とにかくできることを探して全力を尽くす。約束の7日は守れませんでしたが、かろうじて10日で支援に入ることができました。色々な職種が存在して助け合うからこそ暮らしが成り立つ、それぞれがそれぞれの役割を果たすことで世の中は成り立っているのだと実感する災害でもありました。被災地に薬を優先したいのと、薬品工場も被災したため、全国的に品薄が長引きあゆみ薬局でも在庫にピリピリしました。皆で分け合うというのは大切なことです。
10年ほど前、地球温暖化が叫ばれ、プラスチック袋の削減を呼びかけました。最近ではプラスチックゴミによる海洋汚染問題により、いよいよあゆみ薬局でもこの7月からプラ袋の有料化が行われることになりました。(お国からのお達しです。)10年ほど前、温暖化対策としてレースのカーテンを設置しました。このコロナ禍の中、そのカーテンレールが劣化し、破壊されました。換気と暑さと温暖化問題との板挟みです。
そやけど、なんやねんこのcovit-19は!!発症2日前に感染力最大を迎えるとかなんやねん!怖くてしゃーないねん!
命と暮らしを守るべくこの職業を選んだ我々です。自分がハイリスクな患者さんを死に追いやるなんて冗談やないのです。クラスターが発生した介護施設・医療機関の職員たちの悔しさ・悲しさはいかばかりかと思います。
貧困が命を脅かす。貧困から命を守る。それがあゆみ薬局が属する民医連のポリシーです。covit-19、恐ろしい敵です。とにかく、できることをできるだけやるしかありません。