漢方
薬剤師をしていて、不思議な世界を感じる事の一つに漢方の世界があります。
女性の不定愁訴や腸閉塞後の便秘予防や抗がん剤の吐き気予防など得意とする分野がありますが、今回は『紫雲膏』を紹介したいと思います。一般的には、痔の軟膏とされますが市販薬としても販売され愛用者もいるかと思います。
江戸末期の名医華岡青州の創方で漢方の軟膏として『外科正宗』に収載されています。
成分としては、シコン、トウキ、ゴマ油、ミツロウ、トン脂でステロイドを含まず傷ついた皮膚の再生を促進します。
低刺激でもあり、ひび、あかぎれ、あせも、肛門裂傷、火傷、皮膚炎にも効果があります。アトピー性皮膚炎の方は、一般的なステロイドの軟膏を塗ると一時的にでも患部が温まりかゆみが増す事がありますが、紫雲膏なら不思議とかゆみも無くお勧めです。※すべての人に合うとは、限りません
一つ難点が有るとすれば、赤い色が衣服に付く事が有るのと匂いが少し!?臭いです。
花ぐるま薬局 花子