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こすもす日和

2019年11月22日

患者の家族になってみて

最近、家族の診察の付き添いで、病院の診察室に入ることが多くなりました。
仕事柄、主治医が処方せんを発行する時には、ついつい先生と一緒に電子カルテをのぞきこんでしまいます。


「胃の術後の排泄遅延、ガスモチンだけではあまり効果が出ないようで、六君子湯を試してみたいです」
「消化不良起こしてるようなので、リパクレオン追加はどうでしょう」
「ランソプラゾール、1日2回になっていますよ」
「マグミット、余っているので10日分に減らしてください」
「最近、トイレにいってもすぐに尿が出ないらしいので、ユリーフを1日2回にしてもいいですか?」

目の前に処方医がいるので、つい、いろいろ質問したり、処方提案(注文?)してしまいます。先生からの病態や検査などの説明も、ほぼ理解できるので、特に診察に不満を感じる事もありません。 

診察の後、ふと思いました。
私が付き添わずに、家族一人で受診していたら、どうなっているだろうな、と。
当たり前ですが、自分の体の事とはいえ、すべての患者が、疾患や薬の事を理解できるわけではないんだなと。 

病気や薬に対する「不安」というのは、「今、自分がどんな状態なのか、わからない」「これから、どうなるのかわからない」「この薬が何に効くのかわからない」など、「わからない」もの・事に対する恐怖なのではないかと思います。 

その不安を解消すべく、薬をお渡しする時にはわかりやすい説明をしないといけないなとあらためて感じました。 

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