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事務局日誌

2018年2月5日

「京都コムファ ソーシャルメディア利用ガイドライン」について

一般社団法人京都コムファの薬局の運営を担当する「管理委員会」は、「ソーシャルメディア利用ガイドライン」を確定し、全職員に印刷物を配布いたしました。インターネットで「ソーシャルメディア利用ガイドライン」を検索すると、企業・学校など少なくない機関・団体が「ガイドライン」を公表しています。
インターネットに公表された記事や書き込みは、いったん公表されると、その事実か虚偽かにかかわらず拡散して消去困難になっています。そのことが患者様、職員、その他の方々の名誉を傷つけ人権を侵害することがあり得ます。
インターネット内外に拘わらず、常に医療や福祉の普遍性・人権の尊重を踏まえ、誰にでも敬意をもって接することが大切なのだと思います。

 

京都コムファ
ソーシャルメディア利用ガイドライン

 

■ はじめに

インターネットの利用が急速に拡大し、情報や通信、また教養や諸活動に非常に大きな利便性をもたらしています。しかし一方、事実・虚偽にかかわらず、インターネット上に書き込まれた事柄は、容易に消去することはできません。このことから、企業、業界、地域や社会全体に重大な不信や損害をもたらすことがありえます。

一般社団法人京都コムファ(以下「京都コムファ」といいます)は、ソーシャルメディアサービス(インターネット上のブログやLINE、ツイッター、フェイスブック、掲示板・質問板その他)を個人で利用することについて、その薬局・事務所等で働く役職員(パート・アルバイトを含む)に対して法令や基本的なマナーを守ることを求めます。

 

■ 行動指針

まず、インターネット上の活動であるか否かにかかわらず、京都コムファの活動にたずさわる者は、医療機関に働く者として日本国憲法民医連綱領の価値観に準拠した行動をとることが求められています。

すなわち

1. 憲法を良識の基盤として活動し、権利としての社会保障を求める。

2. 自己研鑽に努めるのみならず、他者の人格を尊重し、広く社会の福祉に貢献する。

3. 公共性を有する法人の一員としての立場を自覚し、公益に視点を据えて行動する。

4. 法令、就業規則等の遵守はもとより、常に社会的規範を尊重する。

5. 法人や職場運営の関わる事柄、患者・利用者・職員個人に関する情報等、重要かつ機密を要する事項については秘密を守る。

6. 一切の戦争政策に反対し、核兵器の廃絶を求める。

これら上記の価値観や方針は、京都コムファで働く者が、法人を代表するものとしてではなく個人の立場であっても、ソーシャルメディア領域のみならず職場・地域で活動する際の指針です。少なくとも上記の価値観に反する行動は人権や人格を侵害し傷つけるもの、いのちの平等と医療の普遍性を否定するものとして許容されません。

一般社団法人京都コムファは、役職員個人の思想信条の自由は尊重しつつ、上記から逸脱せず、かつ就業規則、個人情報保護規定、関係法規をはじめとする様々なルールを遵守し、自らの良識と常識に基づいて行動することを強く要請します。これは、インターネット上、またはそれ以外の場での「匿名」の活動でも守られるべき指針です。

以下に掲げる項目は、上の価値・指針の具体的なものです。

 

■ 個人情報や秘密情報を公開しないこと

別途定める「個人情報保護規程」に定義されている個人情報は、いかなる場合においても公開してはいけません。

 

■ 法人の不利益になるような発言は避けること

法人や法人の医療活動の不利益となる恐れがある発言は避けましょう。組織運営の問題は、機関の会議や苦情窓口への通報・相談等、適切な方法によって解決するのが京都コムファに限らず、いかなる組織においても原則です。

ソーシャルメディア領域内にかかわらず、窓口での対応、職場での発言、連携する他の医療機関の職員や業者への対応がインターネットにさらされることもあり得ます。仕事での問題は仕事で解決する、不用意・不適切な発言・会話は控える・批判する・上司に相談するなどの気風をつくりましょう。

 

■ 医療上間違った情報・根拠のない発言はしないこと

医療上間違った情報・根拠のない情報の発信をしないことは当然のことです。相談があれば科学的で誠実な受け答えを心がけましょう。また常に正しい情報を投稿できるように心がけましょう。専門的な投稿をする場合には、個人としての投稿であることを明記しましょう。また薬剤名などに言及する場合はできるだけ正式な表現をこころがけましょう。

 

■ 違法性のあるコンテンツ、誹謗・中傷を含む発言を行わないようにすること

ソーシャルメディア・サービスでの活動は、各人の良識に委ねますが、違法性のあるコンテンツの投稿、極端な誹謗・中傷を含む発言や投稿を行わないようにしましょう。

人種・国籍・疾病・性別・生活保護・無保険・高齢であること・婚姻に関わること・妊娠に関わること・職業や収入などでの差別的や中傷・誹謗、ハラスメント・強要を含む発言はインターネット外でも行わないようにしましょう。

 

■ 個人の所有するアカウントに関するガイドライン

個人で利用する各種ソーシャルメディア・サービスのアカウントの説明やプロフィールに、京都コムファ関係者である事を明記するかどうかは、各人の判断に委ねます。ただしアカウントの説明やプロフィールに京都コムファ関係者である事を明記している場合は、以下のことを求めます。

事実を正しく登録すること

患者様や他の職員のプライバシーや職場運営に十分配慮すること

いかなる身分であっても京都コムファの法人の行動・見解と見なされる可能性があることに注意

発言は法人としての正式な見解や回答ではないことを明示すること。

法人の品格や信用を貶める発言はしないこと

 

■ 常に良識ある発言・投稿を心がける

ソーシャルメディア・サービスでの活動は、各人の自由です。ただし、京都コムファ関係者であることを明記していればもちろんのこと、匿名での発言・投稿も法人や医療への信頼に大きく影響する場合があることを心がけて、常に良識ある発言・投稿を心がけましょう。

以上

2018年1月11日

一般社団法人 京都コムファ 管理委員会