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健康・お役立ち情報

2019年7月2日

紫外線ついて

☆紫外線の話

紫外線には波長によって、UVA、UVB、UVCの3つに分けられます。
UVCはオゾン層に吸収されるので、地表には届かず私たちの生活には大きな影響はありません。
UVAは紫外線の中で最も波長が長く、雲や窓ガラスも透過し、皮膚の表皮を通り抜け真皮まで到達します。長時間浴び続けると、真皮へのダメージが蓄積され、ハリや弾力を生むコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を作りだす線維芽細胞を傷つけることで、シワやたるみの原因になります。地上に届く紫外線の9割を占め、曇りの日や冬でもUVAの量は減りません。「生活紫外線」とも呼ばれます。
UVBは波長が短い紫外線でたくさん浴びるとすぐに肌が炎症を起こし赤くなります。メラニン色素を作らせ、シミや色素沈着の原因になります。また、目に対しても影響があり、強いUVBは白内障の原因にもなると言われています。屋外での日焼けの原因ともなるので「レジャー紫外線」とも呼ばれます。
しかし、紫外線には人にとって良い点もあります。紫外線は人の皮膚でビタミンDを作り、それによって骨を丈夫にしてくれています。短時間(冬なら30分~1時間程度、夏なら木陰で30分程度)紫外線を浴びることで骨の健康に役立ちます。

☆日焼け止めの選び方。
「SPF」と「PA」ってなに?? どちらも紫外線を防ぐ指標ですが…。
「SPF」は肌に赤みや炎症を起こし、黒く日焼けさせるUVBを防ぐ効果の指標です。何も塗らない場合と比べてどの程度の時間UVB波による炎症を防止できるのかを表していて、数値が大きいほど防止効果が高いです。例えばSPF25の日焼け止めを塗ると、何も塗らない場合に比べて、UVBを1/25に減らしてくれます。
「PA」は肌の弾力を奪い、シワの原因になるUVAを防ぐ効果の指標です。4段階の+で表され、+の数が多いほど、防止効果が高いです。
冬場や室内でもUVAの影響はあるので、気になる方はPAの+が多い日焼け止めを使いましょう。

*SPF UVB:波による炎症、日焼けを防止への指標
*PA UVA:波による肌の弾力、シワを防ぐ効果の指標

 

(この記事は、上京健康友の会「友の会だより」2019年5月第361号に掲載されたものです)