いのちと健康を守る「架け橋」に いのちと健康を守る「架け橋」に

薬剤師のつぶやき

2014年2月17日

人騒がせはどっち? 安全管理を考える。

なごみ薬局・のぶさんです。

昨日京都マラソンがあってうちのK君も走っているのですが、

残念ながら取材に行けてないので

私がこの間遭遇した危機管理について考えたことを書きます。

 

2月8日(土)午前の仕事をやっと終え、

市バスに乗って阪急西院駅にたどり着いたのが14時45分頃。

駅の改札は地上ですが線路自体は地下にあり、

階段を下りて大阪梅田行のホームへ。

車両の一番後ろに乗るのが降りるときに便利なので

後ろに向かって歩いているとこんな感じで線路内に傘が落ちていました。

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見つけた私は近くの人に聞こえるように「あんなん落ちてたらあかんねえ」と言いました。

そばにいた20歳代の男性は「そうですよね」

特急列車は通り過ぎたあとで私が乗ろうとしている50分発の準急が

到着するまでに少しの時間がありました。

私の中の正義感がムラムラと現れ

ホームのあちこちに設置されている「緊急避難用のボタン」を押そうと、

近くのボタンを押しに行きました。

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ボタンには「人や落下物がある場合に強く押すこと」と書かれており

私はボタンを強く押しました。

すると、青信号だったのが一瞬で赤信号に。

同時に大音量で警告のブザーがホームに鳴り響きます。

地下なので余計に大きな音です。

私はブザーを鳴らした手前、駅員さんが飛んできてくれるのを

待ちました。

でもなかなかやって来ません。待っていると長く感じるのだと思いますが、

やっと来てくれた駅員さん(随分おじさんでした)はホームの端から眺めてまたすぐに

拾い棒を取りに行きます。

また待たされている間に

私が最初話しかけた青年だと思いますが、彼が線路に降りて

傘を拾っているではありませんか。

私は思わず「お兄さんありがとう」と言いました。

ことが全部終わってから拾い棒を持った駅員さんが到着し

傘を落とした20歳代後半ぐらいの女性に

「人騒がせな!もう落としたらアカンで!」と怒っていました。

 

電車は約2分遅れで到着し車内アナウンスでは

「西院駅のホームの安全確保のために電車が遅れたことをお詫びします」と言っていました。

  

信号がすぐに変わったことや、警報音が鳴り響く

ハード面での安全対策は万全だったと思いますが、

ソフト面で私の中に釈然としないものが残りました。

というのは、西院駅の駅員さんが傘を落とした女性を怒っていたことと、

なかなか来てくれなかったことです。

落としてしまうことは誰だってあること。

迷惑をかけようと故意に落としているわけだはないので、

頭ごなしに怒るのはいかがなものか。

駅員さんが見に来るのに時間が掛かり

その上すぐ近くに拾い棒がなかったのでまた取りに行っていること。

もう少しなんとかならないのかと思いました。

 

釈然としないものですから家に帰って夫に話をしたら

「僕だったらブザー押してたかな?

良いことをしたんとちゃう?」と言ってくれたので

少し安心しました。

 

さて薬局でも同じことが…。

機械の故障時に職員がどんな対応をするかで

患者さんが不快に感じるかどうかが決まると思います。

 

そんなことを考えた一日でした。

 

阪急電鉄で13日の夕方、十三と南方間の踏切で車と接触する事故があり、

夕方約1時間30分まともに運行できない時間帯がありました。

私もちょうど巻き込まれて、長岡天神で下車し夫に迎えに来てもらいました。

踏切の安全確保については私は何も知りませんが、

何らかの安全装置が作動して信号が変わっていたなら

そんなことにならなかったと思います。

車に乗っていて重症を負われた女性の体調が案じられます。