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薬剤師のつぶやき

2014年9月24日

薬剤師のジョージさん

こんにちは。

もと花ぐるまのおばさん、今はみつばち薬局紫野店にいます。

 

花ぐるま薬局には

近くにあったゲストハウスから

海外の観光客が来局されることがちょくちょくありました。

 

これがあると安心かな?の一冊です。すでにいつぞやブログに載せてますね。

                                                                                               

 

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留学中の友人に会いに来たフィンランドの学生さんが

お国から持ってきた鼻炎のスプレーを持ってきて

これとよく似たのがほしいと飛び込んできたことがありました。

良く聞けば、根本的に治したいわけではなく、

帰りの飛行機の中での鼻閉さえ避けられればいいとのこと。

OTCの取り扱いが充実しているとは言い難い花ぐるま薬局では、

OTCご希望の方には、ご近所のドラッグストアを紹介することが多いのですが

一緒について行って説明してあげたりしました。

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こんなお節介な対応は

海外の人には奇異に映るようです。

先日、みつばちに来てから初めて海外の患者さんが来局されたときのこと。

最初に近隣の開業医T先生からの電話が入りました。

T先生:「外国人で医療保険がない患者さんがアシクロビルのジェネリックを希望している。

200mg錠の在庫はあるか?」

幸い、在庫があり、処方箋を受ける旨伝えました。

 

程なくして自転車に乗った青年が現れました。

明後日には帰西するスペイン人の薬剤師さん、ジョージさんでした。

忙しさにかまけて会話の勉強をサボっていたので、

ときどき"Do you follow me?"等と言われながら

全身に発疹が見られるが単純疱疹であろうと

Drにコンサルテーションして治療方針が決まったこと、

スペインに帰れば無料で医療が受けられるので

すでに調剤済みの分と合わせて十分な投与量かつ必要最小限の薬がほしいこと。

など聞き取りました。

 

はじめ、日本は国民皆保険制度があり、スペインより医療費の負担が少ないはずだと思い

話が食い違ってしまいましたが、

イギリスと同じように、スペインは、基本、医療費が無料なんですね。

 

日数や投与量を疑義照会して調剤し

無事、お渡ししようとしましたが、

現金がない!クレジットカード使える?とジョージさん大慌て。

結局、ご本人の希望に添うクレジットOKの他の薬局さんにお願いすることとし、

車で先導して自転車に乗ったご本人をお連れしました。

 

ジョージさん、

「スペインでは、レジにお金を入れてくれないお客にこんなに親切にしないよ!

なんて親切なんだ!」

と感激して、他薬局さんで一緒に写真を撮っていただいたのですが

私の方は撮るのを忘れてました。

 

 

これを薬局においておくべきだったかな

 

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あのあと銀閣寺に行くと言っていたジョージさん。

縁結びの今宮神社をご紹介したのですが、京都はいかがでしたでしょうか。