『北海道ツーリング 回想録 ②』
夏といえば、…北海道!
北海道といえば、…バイクツーリング!
ということで、「北海道ツーリング回想録」のシリーズ第2弾です。
前回は,舞鶴港まで夜間走行して,新日本海フェリーの乗船手続きまでの紹介でした。
さて,いよいよ緊張のフェリー乗船です。
フェリーは巨大船舶なので,長~い鉄板のスロープをバイクで走って乗船します。
係員の指示に従って,一台ずつスタート(まるでレースのスターティング・グリッドに立つ気分)。
後ろに居並ぶライダーたちの視線を背中に感じながら,滑りやすいスロープを一気に駆け上る。
独特の緊張感!…(伝わりますか)。
スロープをのぼりきったら,さらに緊張が走ります。
なぜなら,これまた係員が待ち構えていて,バイクを停車させる位置を細かく指示してきます。
大型バイクをその指示位置にうまく滑り込ませるライディング・テクニックが要求される訳です。
ここでコケたら…想像しただけで,冷や汗もんです。
停車できたら,船内持込み荷物を手早くまとめて,バイクを離れます(固定のため,愛車はロープで縛り上げられます)。
出航したら,もう愛車のもとへは下船の時まで戻れないお約束なので,船内で必要なものはきっちりと
まとめておく必要があります(くつろぐためのスエットや短パン,サンダルとか。これがないと,短パンにライディング・ブーツという状態になったりするので注意が必要)。
手慣れた人と,そうでない人に差が出るところですね。
わたしは,シミュレーションを重ねてこの日に臨みました(笑)。
たとえば,車両甲板では多くのクルマの排気ガスに見舞われるので,ヘルメットにゴミ袋をかぶせるなどの細かい技で荷物を保護するとか…。
次に,風呂に入るために先を急ぎます(出航直後は混み合うし,逆にゆっくりしてたら入浴時間が終わってしまうので要注意)。
(本当は,夜風に吹かれながらデッキに立って,港の灯りを眺めつつ深夜の出航の時を迎える…これもアリですね)
ひと風呂浴びたら,プシュ!
これ,当然のお約束です。
乗船指示を待つライダーの車列。 バイクがひしめく乗船後の車輌甲板。
S寝台の個室。ドアはなくカーテンの外は廊下。 デッキで夜風に吹かれ月を眺めます。
他に,豪華なスウィートルームから雑魚寝部屋まで。
反対方向へ航行するフェリーとの接近遭遇。船内イベントのひとつです。
「本日は,皆様を楽しませるために,船長は危険を冒して接近した模様です」
などとアナウンスが流れて,皆を喜ばせます。
みんなで,お約束のビンゴゲーム。 私は,絵葉書をゲット。
デッキから,こんな夕やけ空が見れたりします(もしあなたが晴れ男・晴れ女ならば…)。
次回は,いよいよ小樽港から北海道上陸です。では! ぺけ太郎 記