いのちと健康を守る「架け橋」に いのちと健康を守る「架け橋」に

健康・お役立ち情報

2019年7月30日

脱水症と経口補水液の作り方

脱水症とは?

体の中の水分が不足した状態で、電解質(体の機能を維持するのに必要なカリウムやナトリウムなどのミネラル)のバランスが崩れることがあります。症状は喉の渇き、尿が減る、吐き気、眩暈(めまい)、頭痛、筋肉のけいれん、皮膚の乾燥さどさまざまです。しかし高齢者や子どもは喉の渇きを感じにくく、気付くことが遅れる場合があります。
「なんとなく元気がない」「ぐったりしていて反応が鈍い」という場合も脱水の可能性があるので、家族や周囲の人が注意して早く気付くことが大切です。
夏場は食事時以外にもお茶の時間を設けて、喉が渇いていなくても水分を取るように心がけましょう。入浴中、就寝中も水分は失われますので、入浴前、就寝前には水分を取るようにしましょう。

経口補水液とは?

経口補水液は普通のスポーツドリンクと比べて、電解質をより多く含み、電解質の吸収を良くするために糖を少なく作られています(500?経口補水液=梅干し1個の塩分。バナナ1本分のカリウム)。心臓病、腎臓病などで塩分や水分に制限がある方は経口補水液を飲むことが病気に影響する場合がありますので医師や薬剤師に相談してください。脱水症状でも一度に大量に飲むと体に取り込まれないので、20分毎に100?ずつ飲むのがよいとされています。

家庭で作る経口補水液

材料
砂糖(上白糖)20~40g8(大匙2と小匙1~大匙4と小匙2分の1)
塩3g(小匙2分の1)
水1リットル
レモン汁(お好みで)

薬局でも経口補水液を販売しておりますが、夜間、休日など急に必要な場合、旅行や野外での活動中に必要な場合に知っておくと便利です。
ただし、手作りの経口補水液はナトリウム以外のミネラルが取れません。雑菌なども繁殖しやすいので、その場ですぐに使うようにしてください。

 

(この記事は、上京健康友の会「友の会だより」2018年9月第357号に掲載されたものです)