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学術研修

2015年4月13日

北薬剤師会総会&特別講演会『多剤抗血栓剤』

こんばんは。みつばち薬局紫野店のおばさん1号です。

本日はおばさん2号の代理でつぶやかせていただきます。

 

花ぐるま薬局に居たときは

 

薬局でただ一人のおばさんだったのですが

うれしいことに、ここでは多数派です。

一言で言えば、成熟した職場とも言えます。

 

昨日は春雨続きの休日の貴重な晴れ間を縫って

 

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北薬剤師会総会と特別講演会に参加してきました。

 

 

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鞍馬口医療センターの北村洋平先生に講演していただきました。

テーマは『多剤抗血栓療法、誰に使うか、どう使うか』

先生がお若く、良い意味で講演慣れしておられない様子だったのが

とても好感が持てました。

 

クロピドグレルに対して立ち上がりが早く、CYP2C19の影響を考慮しなくて良い

プラスグレル ”エフィエント” だとか

今でも圧倒的に多くの医師が使用しているワーファリンに対し

高薬価という十字架を背負いながらも、着々と使用実績を積み重ねている

NOAC(非ビタミンK阻害経口抗凝固薬、つまりワーファリン以外の経口抗凝固薬)のうち

一番最近、心房細動(弁膜症でない)での適応症をとったエドキサバン ”リクシアナ”

ワーファリンより抗血小板薬との併用が望ましい例で効果が高く安全性も高いなど

実際の心カテ映像を見せて頂きながら、どのような過程で薬剤を選択するのか

臨床試験のデータ解説も一緒に説明いただきました。

(実際の臨床試験では、さらりとどれが非劣性試験でどれが優越性試験か触れながら)

 

共催の第一三共さんの期待を大きくは裏切らない内容だったのですが

 

使いたい患者さんにあれこれ考えずに使いたいからこそ

薬価が高いことが困るのだと釘もしっかりさしておられました。

 

P糖タンパク阻害作用のある薬剤との併用される場合、

相互作用を逆手にとって30mgに減量できると考えたり

その場合、60mgを0.5錠で使用した場合、(しっかりメーカーさんに分割可否をフロアの薬剤師さんが確認していました)

約半額だと考えたり

忙しい医師達も考えざるを得ないほど

新薬と標準薬との薬価差は大きいのだと痛感しました。

 

予防できればそれが一番経済的。

運動と食生活の改善。私たちもしっかり考えなければ。

以上、みつばち薬局紫野店おばさん1号でした。