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あゆみのあゆみ

2019年5月31日

薬局の昔と今 昔ってイツ!!

あゆみ薬局薬剤師2486です
タイトルにありますように昔話から始めるわけですが・・私が薬剤師になったのは昭和59年。最初は会社の営業所勤めでした。
このころ京都ではまだ医薬分業はまったくなく、薬は卸さんから病院への薬局へ、病院の薬局から患者さんへ、と渡っていました。
京都で医薬分業が始まってきたのはその3年後くらいだと思います。保険薬局から患者さんへお薬が渡るようになりました。
でも・・病院とその門前の薬局。薬の納入先が分かれた!売り上げはどう考えたらいいの???が会社側の悩みでした

その後私は家の事情で熊本へ転居。そこではもうすっかり医薬分業が進んでいたのです。
私は保険薬局に勤めることになりました。京都ではようやくワープロなるものを使いだした頃です。
熊本の薬局ではレセプト用のコンピュータが入っていました。薬歴も書かないと!ということでA4サイズのカード式にして書き進めていました。
レセコンがうまく動かない日もありました。
お薬代というのは、定められた薬価と調剤報酬により成り立っています。このころまだレセコンが動かなくても、簡単にお薬代を計算して
患者さんに提示することができました

10年後私は子育て中のブランクののち京都の保険薬局に戻ってきました。
現在。医薬分業率は70%と言われています。薬の種類やジェネリック医薬品も増えています。
患者さんへ安全にお薬をお渡しできるよう薬局には様々な取り組みが課せられ、それによっても調剤報酬は細分化されとても複雑になっています。
なので!実は今コンピュータが動かなくなるとお薬代の計算は非常に困難です
でも医薬分業のメリットってなんでしょう。
・重複投与、相互作用防止のため。 最近はジェネリックが増え、薬剤名が違っても実は同じ薬、同系統の薬だった、ということがある。
・院外処方がメインになると医師の薬剤選択の幅が広がる。
・薬剤師から薬の説明を受けることにより、患者さんは「なぜこの薬を飲むことが必要か」が理解しやすくなったり、正しい薬の飲み方を知ることができる。
などが考えられ分業は進んできました。
今の薬局では、薬歴も電子化され一人一人の患者さんのお薬の履歴を残し、他で飲まれているお薬も記録して重複がないようにチェックすることもできます。
「安全にお薬をお渡しすること」が昔よりも数段、進化しています

紙の薬歴 と     電子薬歴