学術大会に参加しました
こんにちは。あゆみ薬局の薬剤師Aです。本年もよろしくお願いいたします。
2019年のことになりますが、第52回日本薬剤師会学術大会と、第22回近畿薬剤師学術大会に参加し、ポスター発表をさせていただきました。
「調剤薬局が学会?」と思われるかもしれませんが、薬局や地域の独自の取り組み、ポリファーマシーや薬薬連携など業界全体の課題に対するアプローチなどを交流できる、大変有意義な時間でした。
私が発表した内容について、簡単にですが紹介させていただきます。
2018年に販売が開始された、ゾフルーザという薬をご存知でしょうか?既存の抗インフルエンザウイルス薬とは異なり、「1回飲むだけ」という簡便さから大きな注目を集めている薬です。最近では、いわゆる耐性ウイルスに関する報道が熱を帯びているかなと思います。今回、このゾフルーザを実際に使用された方を対象にアンケートを行い、効果や副作用などについて調査しました。インフルエンザで来局される方の多くは普段病院や薬局に行かない方(=持病のない方)なので、抗ウイルス薬を服用した後の状態をフォローするのは難しいのが現状です。今回の調査を通じて、きちんと薬の効果が出たのか、副作用などなく経過しているのかなど、服用後のフォローが大切であることを感じました。
今回の日本薬剤師会学術大会から、人を対象とした臨床研究には倫理審査が必須となり、研究デザインなどが事前にチェックされるようになりました。薬局から発信する臨床研究が、大学や企業発信の研究と同じように重要視されようとしているということだと思います。この期待に応えられるよう、これからも色々なことにチャレンジしてみたいと思いました。
(薬学生ニュース新春号寄稿文へ加筆・修正)