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あゆみのあゆみ

2020年7月25日

新人薬剤師の昔と今

あゆみ薬局薬剤師です。昔と今シリーズ

私が薬学部を卒業したのはおよそ20年前。薬剤師も実際の現場を知りましょうということで、今では当たり前の病院実習が(今よりも短期ですが)任意で始まった頃でした。大学では、薬の名前は商品名ではなく、一般名(例えば、胃薬のガスターは商品名で一般名はファモチジン)で習うため、両者が一致せず、実習先のいらなくなった添付文書(薬の説明書)をため込んだのを覚えています。当時の処方せんは商品名表記(今は混在しています)でしたから、就職してすぐは、苦労し、薬剤師になったと言っても、役に立ってないなと悩む日々でした。

就職して何年かすると、今度は新しい薬は商品名で覚えるので一般名が分からなくなるという逆の現象が。学会発表や学術雑誌の記事などは一般名で表記される事が多いため、この商品名何だったかなとモヤモヤ。

今の薬学生は在学中から商品名も覚えています。6年制になり、臨床に重点を置いたカリキュラムになり、保険薬局と病院内の薬局の実習が義務付けられています。覚える事も多いですが、少なくとも私の時のような無力感に苛まれる事は少なくなるのではないでしょうか。今年新たに入職した薬剤師の皆さん、自信をもって働いてくださいね。