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日記

2023年2月14日

平安京右京七条二坊十二町跡・西市跡・衣田町遺跡

あゆみ薬局薬剤師9026です。

只今あゆみ薬局の配薬範囲内にて発掘調査が行われております。少し前まで、平安京西寺跡の調査も行われていました。西寺跡は羅城門を挟んで東寺と対をなして左右対称に位置していた西寺の遺跡です。西寺公園~旧洛陽工業高校の場所、まもなく塔南高校から名称を変えて引越しをする開建高校の辺りに位置します。この西寺公園、西寺の遺跡の下には弥生時代の遺跡も存在します。ロマンです。

 

そして現在、(まもなく終了予定ですが)西大路七条交差点北西角で発掘調査中です。

“西大路七条北西角”、平安時代の住所が“右京七条二坊十二町”。ロマンです。
ちなみに七条通りに面した南側は“右京八条”
“条”は今の通り名ではなく、通りで区切られた建物の立つ場所だったのですね。調べてみて知りました。では、あゆみ薬局の位置は・・・・羅城門より南・・・・平安京の都に入れない・・・・

しかし!あゆみ薬局の吉祥院は江戸時代、舟遊びを楽しむ料亭もある人気の場所、吉祥院村!あゆみ薬局の現在の住所は吉祥院御池町!舟を浮かべて楽しんだ、京の都で愛された場所に違いないのです!

(写真は2002.2.28京都新聞夕刊より)

調べたところによると、平安京は当時の御所を中心として右京と左京に分かれており、坊が御所から数える縦の筋、条が横の筋を示しています。
そして西市。
東寺と西寺が対をなしていたように、平安京には東市と西市がありました。月の前半と後半で交代しながら市が開かれており、この二か所以外での市は禁じられていたとか。つまりは、この西大路七条という場所は、平安京の繁華街。発掘中のこの場所は“西市外町”という場所に当たるのだそう。なので、お隣のLIFE西七条店さん建設の時も発掘調査があり、遺跡が確認されています。
ただし、残念なことにこの西市、西市だけでなく西大路通り辺りから西の地域は湿地帯が多く、じめじめしていたらしく、早々に廃れていってしまったそうです。あゆみ薬局も西大路より西。御池町、湖沼地帯なわけです。
廃れる西市のため、時の政府は金融機関を配置して、賑わいを取り戻そうとしたそうな。その努力もむなしく、結局西市は廃れてしまったのですが、現在も西市の周りにはスーパーが2つあり、金融機関も2つあります。そして、西市と東市を繋ぐ七条通りには京都最長の七条商店街。ロマンです。

この遺跡、平安~室町の遺構が出土しています。西市は廃れましたが、ずっと町が、人の暮らしがあったのです。ロマンです。

  

 

さらに、“衣田町遺跡”
平安京の下に、弥生時代の遺跡が存在する地域です。平安京遷都のために整備がされはしましたが、何もないところに突然できた町ではなく、西寺跡と同じく、弥生時代からずっと暮らしがあったのです。ロマンです。

今は無き東市と西市。対をなす東寺と西寺、そして羅城門と朱雀門。残っていれば、絶対見に行っただろうと思います。見たいですよね。
そんな方には、京都アスニー内にある、京都市平安京創生館の平安京の大ジオラマがお勧めです。研修で京都アスニーに行く度に、ここによるのを楽しみにしていました。コロナでWeb研修になってからは、訪れていませんが、図録の購入を検討中です。
一度は見るべきジオラマです。見たことない方は、是非是非、京都市平安京創生館へお運びください。そのジオラマが、大極殿跡、平安京の中心にあることもまた、ロマンです。