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薬局日記

2014年8月20日

近い?遠い?イタリアと日本

先日夏休みを頂いて母と妹とイタリアへ行って来ました。

今回訪れたのはアマルフィ地方。アマルフィ、ポジターノ、ラベッロ、ソレントへ

ローマやミラノと違い治安も良く夜に出歩いても安心感のあるとても良いところです。

アマルフィ地方は全長40kmの海岸沿いに小さい街が点在しています。

海岸から断崖にへばりつくように建物が密集し、海からの外敵から身を守るため

入り組んだ迷路のような通路や階段が山の上まで続きます。

 

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坂や階段だらけでまだまだ元気な私たちでさえ、“はーはー”と息があがる、そんな街で暮らしている高齢者の方々はどうやって生活しているのだろう?(勿論コンビニなんてありませんよ。)

 

ふっとそう思ってガイドさんに尋ねてみました。

 

答えは・・・この地方の高齢者は外に出ない!

 

では、生活はどの様に?と思いますよね。

高齢者の介護には外国人を雇って身の回り世話をしてもらう事が増えているそうです。

 

イタリアは経済もあまり良いとはいえないため、若者の失業率も高く、南北の経済格差は大きい。特に南部では観光や飲食といったサービス業くらいしか仕事が無いのが現状です。

その為イタリアの若者達は国を出たいと思っている人が多いそうです。

ガイドの方がイタリアに移住した際「イタリアに住みたくて仕事を辞めて来ました」と

言うと周りの人々から「おまえは正気か?」と言われたそうです。

世界の中でも日本の次に高齢化が進んでいるのがイタリアとドイツです。

そんな中もともとは工場で働いていた外国人労働者達が介護職に流れてきているのです。

日本でも高齢化が加速する中、介護従事者の賃金の低さが問題になっています。

賃金が低いと生活出来ない→転職する→介護従事者の数が減る→安い賃金で働く外国人労働者が出てくる・・とこんな構図が日本でも充分考えられますよね。

例えどんなに高い志があっても自分自身の生活にいっぱいいっぱいでは心が磨り減ってしまいます。燃え尽きて去っていく人がいなくなるように賃金アップは重要です。

 

と少しかたくなってしまいましたが、基本的にイタリアの人々は人なつっこくて明るい。

特に南部の人々はニコニコのんびり過ごしていてとっても気さく。ミラノのようにオシャレーって事は無いけど、お魚もおいしくって日本人にはおすすめですよ!

お魚やお米を食べるところや地震が多く、温泉があるところがヨーロッパの中で一番日本に近い気がします。

親近感~。私もイタリアの人々の様に明るくのんびり過ごしたい!

その為にまずは必要以上の欲望は捨てよう!!

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           みつばち薬局 上賀茂店  ちょっぱーでした