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こすもす日和

2018年7月31日

HPVワクチン薬害大阪訴訟第7回期日-裁判外企画に参加して

大阪地方裁判所において,HPVワクチン薬害大阪訴訟第7回弁論期日が5月29日に開催されました.裁判傍聴に多くの人が集まり,傍聴券は抽選となり,法廷外企画への参加となりました.法廷では,原告側より岡山の原告22番さんの意見陳述と,HPVワクチンの有効性・危険性に関する被告らの主張に対する反論等が行なわれました.原告による意見陳述では,本件ワクチンによる副反応症状について,詳しく説明されたようです.法廷外企画でも原告の原稿の代読という形で紹介されました.その中で,目の奥をスプーンでほじくりかえされるような頭痛に襲われたと言われていましたが,いったいどのような頭痛なのだか想像もつきません.この被害者も,検査では異常が見られず,心に問題があると言われ,心を痛めたというのが印象的でした.

弁護団からは,HPVワクチンによる副反応は,多様性・重層性・遷延性という特徴を有しており,症状を全体的に観察しなければワクチンによる被害を把握することはできないことを指摘されました.

企業側は,ワクチンの被害は日本だけのものだと言っているが,海外においても多数の被害が出ていることがわかってきました.

また,被告企業側が言う論文の作成者の大半が,製薬企業から寄付金などを受けており,利益相反関係にあると言われ,WHO自体が被告企業と利益相反関係であると指摘されました.その後の裁判報告集会は,裁判に参加した原告,弁護士,裁判傍聴した人達も参加して行われました.報告集会の中で,医師の方がこのワクチンが子宮頸がんワクチンとされていたのがおかしい.HPVの感染を防ぐのだから,HPVワクチンとするべきだったと言われていました.意図的なのか,がんがワクチンで防げる,初めての画期的な子宮頸がんワクチンとして,大々的に広げようとしたことが問題だったと思います.

また,医師と添付文書に頼った姿勢では被害が見いだせない,医師は自分の専門外のことにはわからないこともあると言われたのが,今回の被害の状況につながったのだと思いました.報告集会の後,支援の会の設立準備が行われ,それに参加しました.被害実態を知ってもらい,まだ原告にもなれていない人の掘り起しが必要だと思います.国や製薬企業に責任を認めてもらい,一刻も早く治療をしていかなければならないと思います.

 薬剤師O