夏に増える痛風発作
京都コムファ、コスモス薬局 サッカー小僧です。
先日、夜中に右足首に激痛が走りました。動けない・・・痛みで眠れない・・・。40代。少しおなかが出ている。お酒大好き。関節の激しい痛みと腫れ。まさか・・・痛風?
翌日、足を引きずりながら受診。レントゲンは異常なし、血液検査では尿酸値が高く『痛風』確定!痛み止めが処方。
効果は偉大で痛みは1/10になり、普通に歩けますが、効果が切れると痛みで足を引きずります。1~2週間程度で落ち着いてくるようですが、痛み止めを飲みながら治まるのをただただ祈るだけです。
ここで痛風について。
痛風とは血液中の尿酸が過剰になり、溶け切らなかった尿酸が関節・腎臓などに蓄積・結晶化し激痛を起こした状態です。痛風は尿酸が高い人に起こるといわれていますが、すべての人に起こるわけではありません。尿酸値が8~8.9の場合5年間に発症する人は約5%、9~9.9の場合は約20%、10%以上では30%と言われています。尿酸とは、プリン体という成分が肝臓で分解されて生じる老廃物です。プリン体は細胞を構築するDNAの成分であるため生物になくてはならない物質です。体内のプリン体は、細胞の代謝・増殖などに利用されます。利用されなかった一部のプリン体は、尿酸として腎臓から尿に排泄されます。
なので、夏場は汗で尿量が減るため尿酸値が高くなる傾向になり、痛風発作が増えると言われております。
今夏は猛暑のうえ、感染防止のためマスクもしており汗で水分が奪われます。尿酸値が高い方は2L程度の水分補給が奨められています。こまめな水分補給を心がけましょう。
ただし、アルコールは脱水を促進します。また、アルコールを分解する過程で尿酸も作られるのでアルコールは厳禁です。
高尿酸血症は痛風のリスクだけでなく、腎臓などが悪くなることもあります。皆さんしっかりと治療しましょうね。