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事務局日誌

2020年9月1日

2020年薬害根絶デー・オンライン

本部のFです。
毎年薬害根絶デー(8月24日)には、東京で街頭宣伝や前夜集会、厚生労働省前でのリレートーク、省庁要請・交渉などが開催されています。しかし、今年は新型コロナウイルスの感染流行を避けるために、移動や大規模な集会をとりやめ、インターネットを使った学習講演、報告、リレートークなどが催されました。 

 

 

本部の職員は8月24日の朝、ハンドマイクで薬局・診療所前宣伝を行いました。また、京都コムファの薬局をはじめ、京都民医連の薬局・病院でもティッシュを配るなどの宣伝を行い、全国一斉行動に参加しました。

    

 


 

 

薬害根絶デーのリレートークは各種薬害の被害者の方、ご家族の方が、二度と薬害を起こしてほしくない、被害者を救済してほしいとの訴えをされます。どのお話をうかがっても本当につらい体験、差別、中にはバッシングを受けたことが胸に刺さります。どの薬害の被害者も何の落ち度もなく、ただ健康を維持したい、病気を治したい、症状を軽くしたいという当たり前の願いで薬を服用し、治療を受け、予防接種を受けただけです。それなのに、視力を失い、健康を失い、あるいは命を奪われ、自分の子どもにまで禍をもたらしたわけですから、どの被害者の方も「薬害は自分を最後にしてほしい」との痛切な願いをお持ちです。
薬害を繰り返させないという「誓いの碑」も、薬害エイズの原告団の方々が中心になって、かたくなに拒んできた厚生省と粘り強く交渉して、厚生省の庁舎前面に設置することになったということも紹介されました。薬剤を認可・承認してきた省庁の敷地内・建物前に建てさせたということに、被害者の強い願いを感じました。
 

 

 

今年はインターネットでのリレートークだったので、集会よりも却って話も聞き取りやすく、いままで知らなかった薬害の経過や実態も知ることができました。また東京に行かなくても話が聞けるということで、職場では4~5人も同時にクリアに話を聞くことができました。

 

 

 

今、新型コロナウイルスの特効薬や予防接種が猛スピードで開発されつつあります。誰もが望むコロナ感染症の治療・予防ですが、安全性を第一に、十分検討をしてから許可されるよう、慎重の上にも慎重に進めてほしいと思います。