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こすもす日和

こすもすだより

2019年2月15日

ドライアイ

涙の減少や成分の変化によって、粘膜や角膜などの目の表面がなめらかでなくなり、様々な症状が現れる状態を「ドライアイ」といいます。ドライアイには涙の分泌量が減るタイプと、涙の蒸発が進みすぎるタイプがあります。最近は、長時間のパソコン作業、エアコンによる乾燥、コンタクトレンズの長時間装着、ストレスの増加などにより涙の蒸発が進みすぎるタイプが増加傾向にあります。

☆次の項目で該当する自覚症状はいくつあるでしょう?軽い症状でも長期間なくならない症状には
チェックを入れてください。

☆10秒間まばたきをせずに目を開けていられますか?

※自覚症状で5項目以上チェックがあった、もしくは10秒間まばたきを我慢できなかった方は
ドライアイの可能性があります。一度、お近くの眼科医にご相談ください。

・細かい作業をするときは、意識してまばたきをしましょう。
・暖房器具を使うときには加湿器も一緒に!エアコンの風が直接当たらないように工夫しましょう。
・パソコン作業時も、まばたきが激減するので適度に休憩を。画面から40cm以上の視距離を確保できるようにし、画面は目よりも下方になるように設置しましょう。
・運転中は緊張が高まり、まばたきが減るので、つねに余裕をもって。また、エアコンや外からの風が直接目に当たらないよう注意をしましょう。
・洗顔や洗髪の時は、洗剤が目に入らないように十分注意をしましょう。
・タバコの煙も大敵。周りの人が吸っている場合は自分の目に当たらないよう注意をしましょう。

ドライアイの症状は、目の乾燥だけでなく、疲れ目から痛みまで様々。それが一過性の不調なのか、眼球の表面に障害が起きているためなのかは、眼科でのきちんとした検査なしに判断することができません。放置しておくと、知らないところで症状が悪化してしまうことがあります。

①点眼薬

ドライアイは、生活習慣や他の病気などにより、涙の量や質が変わってしまうことで起こる病気です。そのため、市販の点眼薬で水分を補うだけでは十分ではない場合もあります。また、市販の点眼薬や水道水による洗眼は、かえって病状を悪化させてしまうこともあります。少しでも気になったら、眼科医に相談してみましょう。
病院で処方されるドライアイの点眼薬は、「涙にはたらくタイプ」と「粘膜にはたらくタイプ」が
あります。

※涙は「水分」と「ムチン」という物質によって構成されており、両方のバランスの良い涙が「質の
良い涙」とも言われています。ムチンは、水分を目の表面にとどまらせるなどの働きを担っています。

②涙点プラグ

涙の出口である涙点に栓(涙点プラグ)をして、涙の生理的な排出を人為的に遮断するような治療を行うこともあります。

 

 

(この記事は2019年1月4日発行「こすもすだより」第60号として掲載されたものです)