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なごみ薬局ブログ

2019年3月5日

薬機法改正とジェネリックに関するセミナー

 

昨日3月3日、京都府薬剤師会から案内があったので法律には疎いので出席してきました。
ジェネリック関係は3名の方から約1時間半にわたって、薬機法は赤池京都大学名誉教授から1時間の講演を聴きました。

ジェネリックについてはコムファ全体として80%以上の後発率ですが、京都は全国では下から数えて4番目。医療費削減のためになんとか引き上げたいとお上は躍起になっているようです。
薬機法の改正については、薬剤師の役割についての定義を付け加えるという大事な内容が盛り込まれるらしく、今年中には施行されるとのことです。
赤池先生のお話の中で強調されていたのが、「医師は治療からしか入れないが薬剤師は予防から地域住民に関わることができる。」というくだり。確かに予防が出来るのは薬剤師。だから健康サポ-ト薬局が位置付けられた。コムファでも健康サポート薬局を取得する準備が進められています。
しかしその裏には、2025年には団塊の世代の人たちが75歳の後期高齢者になり急速に「多死社会」に移行する。その中で元気で生活をして医療費をあまり使わずに最期を迎えられる高齢者を作ることが求められていて、結果的にはお医者にかかったのでは医療費が高騰するので自分でなんとか出来るように国民がなりなさいという中身。

確かに健康寿命を延ばして虚弱な老人が長生きするのではない世の中にということだし、悪くはないけど、今までとは真逆。ちょっと面食らってしまいます。
それと、薬を渡して薬剤師の仕事が完了したとみるのではなく、服薬期間にわたりその患者(OTCも含めたらお客さん)の治療に関わって支援するということを今後薬剤師の役割とするという中身。これはとても重要なことだと思います。ただ実際に今の業務の中で出来るかどうか。
少しだけ制度について考えましたが、民医連が目指す方向とお上が考えることは少し違うようで、違和感を感じました。健康寿命を延ばし、悪くなったら安心してちゃんと治療ができる世の中の実現を目指したいとおもいます。

 

なごみ薬局 のぶさんでした。