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健康・お役立ち情報

2019年3月6日

花粉症のおはなし

シーズンは春先だけ?

まだまだ肌寒い日が続きますが、スギやヒノキの花粉はそろそ飛び始める季節となってきまし。花粉症をお持ちの方には辛い時期。くしゃみや鼻水は止まらず、鼻は詰まり息苦しくなり、目はかゆくなり涙が止まりません。花粉でない人を羨ましく感じてしまいます。そんな花粉症ですが、春先だけがシーズンではないのはご存知でしうか?
実は花粉症の症状を引き起こす原因となる花粉を飛ばす植物はスギやヒノキ以外にもたくさんあります。下図は花粉症を引き起こす主な植物とその花粉飛散時期を示したものです。複数の花粉症に対してアレルギーのある方は症状が長期間続きます。

 

ハンノキ・・・2~6月
スギ・・・ 2~4月
ヒノキ・・・3~5月
シラカンバ・・・4~6月
イネ科・・・5~9月
ブタクサ・・・8~9月
ヨモギ・・・8~9月
カナムグラ・・・9~10月

 

花粉症の治療は?

花粉症は体の免疫機構の過剰反応なので、根本的に治ることはほとんどありませんが、薬で症状を抑えたり、体を花粉に慣れさせる事で症状を和らげたりする事が出来ます。

【内服薬】
◆フエキソフエナジン、エピナスチン、.ポララミン等
◆薬の成分が全身に行き渡るので、各所の症状を抑えられます。副作用として眠気や口の渇きを伴うものが多いのが欠点です。

【点鼻薬】
◆フルチカゾン、ナゾネックス、
アラミスト等

【点眼薬】
◆アレギサール、クロモグリク酸Na等
◆点眼薬や点鼻薬はそれぞれ目・鼻の局所に作用乱て効果を発揮します。眠気の心配ぱありませんが、内服薬ほど効果が長続きしません。

【その他】
◆スギ花粉舌下液やアレルゲンエキスを用いた減感作(げんかんさ)療法

◆スギ花粉が含まれる液を舌の下に滴下したり、アレルゲンエキスを注射して体を慣れさせる方法です。薬を服用するのが嫌な方や、症状が重度の方は効果を実感しやすいと思われます。しかし、行なっている医療施設が限られていること・2年以上の治療期問を要すること・治療できるアレルギーの種類が少ないことが弱点となっています。

花粉症の症状は風邪とよく似ています。長引くしゃみ・鼻水・鼻づまりは花粉症かもしれません。心当たりがありましたら、かかりつけの医師や耳鼻咽喉科の受診をおすすめします。

(この記事は、上京健康友の会「友の会だより」2018年3月号に掲載されたものです)