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なごみ薬局ブログ

2020年6月12日

調剤機器の進歩と人間の工夫

調剤室ではミスを減らすための様々な機器や工夫があります。
例えば、最近では当たり前になった計数チェックシステム。

なごみ薬局ではユヤマのポリムスを使用しています。

これは薬品本体に印字されているバーコードを読み取り、処方入力された薬品が正しく取り揃えられているかをチェックする機器です。
こういった機器の導入により、取り揃え時の規格間違い、薬品名間違い、棚の取り間違いが大幅に減少しました。
しかし、この便利な機器も使い方を誤ればミスを起こしてしまいます。
バーコードはあっていても、端数のヒートなどが別の薬品が混入してしまうこともあります。

原因としては、端数を棚に戻すときに別の棚に戻してしまい、それに気づかず次の調剤で混ざってしまうことなどが考えられます。
これを完全に防ぐことは難しいですが、対策のひとつとして、なごみ薬局では調剤棚の死角を減らすために、最上段の列を使用しないようにしました。

 

 

これで、棚を見下ろす形になり、戻した薬品も、これから取り揃えようとする薬品も、目に見えるようになります。

機器の進歩はすばらしく、安全面も飛躍的に進歩しています。
私が入職したころは、粉薬の瓶くらいしかバーコードチェッカーはありませんでしたし、
ヒートの一枚一枚にバーコードが印刷されるとは思っていませんでした。
上記のようなミスも、画像データや重量を参照、記録するチェッカーで防ぐこともできます。
将来も想像を超えるような、もっと安全に調剤できる機器や仕組みが登場すると思います。
ただ、それを扱う人間が失敗する可能性があることは、これからも変わらないはずです。
こういったひとつひとつの工夫の積み重ねを更新し続けることで、同じ過ちを繰り返さないようにしていきます。

なごみ薬局 北林