国試解説 抗凝固薬関連問題解説(108回問160、110回問35)
本部のTです。今回は抗凝固薬に関連する国試問題の第108回問160および第110回問35取り上げ、解説したいと思います。
以前に、抗凝固薬についての解説や覚え方をこちらの記事でまとめているので、参考にしてください。
| 目次 | ||
第108回薬剤師国家試験 問 160
抗凝固薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ナファモスタットは、アンチトロンビンと複合体を形成して、第Xa因子を阻害する。
- ダナパロイドは、アンチトロンビン非依存的に第Xa因子を直接阻害する。
- リバーロキサバンは、トロンビンに結合してプロテインCを活性化することで、トロンビンを直接阻害する。
- ワルファリンは、ビタミンKエポキシド還元酵素を阻害することで、ビタミンK依存性凝固因子の生成を阻害する。
- ダビガトランエテキシラートは、体内で活性代謝物となり、トロンビンを直接阻害する。
選択肢1:×
ナファモスタットはアンチトロンビン非依存的に(つまりアンチトロンビンと複合体を形成せず)、Xa因子やトロンビンを阻害します。
→選択肢は誤り。
また、トリプシンなどのタンパク分解酵素を阻害する作用も持ちます。
選択肢2:×
ダナパロイドは、アンチトロンビンと複合体を形成し、アンチトロンビンの作用を増強させます。
→ アンチトロンビン非依存的ではないので誤り。
※薬品名に「パリ」、「パロ」が入っている抗凝固薬はアンチトロンビン依存的です。(抗凝固薬の覚え方の記事を参照)
選択肢3:×
リバーロキサバンは、直接Xa阻害薬(DOAC)。トロンビンには結合しません。
※薬品名に「キサ(Xa)」が入っている抗凝固薬は、直接Xa阻害薬です。(抗凝固薬の覚え方の記事を参照)
選択肢4:◯
ワルファリンは、ビタミンKエポキシド還元酵素(VKOR)阻害により、 ビタミンKが再利用されなくなり、凝固因子 II, VII, IX, X の活性型生成を阻害します。
→ 正しい。
選択肢5:◯
ダビガトランエテキシラートは、体内でダビガトランに変換され、トロンビン(IIa)を直接阻害し、フィブリン形成を防ぎます。
→ 正しい。
よって、答えは4,5です。
第110回問35
アンチトロンビン非依存的に血液凝固第Xa因子の活性を直接阻害する抗凝固薬はどれか。1つ選べ。
- エノキサパリン
- フォンダパリヌクス
- ダビガトランエテキシラート
- ワルファリン
- エドキサバン
「アンチトロンビン非依存的に第Xa因子を直接阻害」=Xa阻害薬
Xa阻害薬には、エドキサバン、リバーロキサバン、アピキサバンがあり、選択肢中ではエドキサバンが正解です。
※薬品名に「キサ(Xa)」が入っている抗凝固薬は、直接Xa阻害薬です。(抗凝固薬の覚え方の記事を参照)
よって、答えは5です。
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