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シグマリレー

学術活動

2012年5月21日

気になる患者さん なごみ薬局その?

なごみ薬局、のぶさんです。

 

19日に京都シグマプランとしては会社最後の

日常医療総括会議が行われました。

詳細は事務局がアップするのでは?と

勝手に期待して、別のことを書きたいと思います。

 

なごみ薬局の数十メートル西に

「仁和診療所」があります。

 

女性医師が所長で、

診療所の医療を研修中の

これまた女性医師が

診療の大方の単位を担っています。

 

で、診療所が執り行っている「カンファレンス」について

書きたいと思います。

 

月、水、金の週3回13時30分から30分間ほどの時間で

「気になる患者さん」を一人取り上げ

 

医療的にはどんな病気と向かい合っておられるのか。

家族は。家には誰とどんな風に住んでいるのか。

介護保険はどう使っているのか。

問題になっていることは何か。

どう解決するか。

など参加者が意見を出し合います。

 

薬局も最近参加するようになりました。

 

この間で一番薬局が関わった事例は

SKさん87歳 男性 

独居 妻は施設入所中

近くに長男(独身)→毎晩父親に弁当を持ってきて一緒に食べて帰る。

長女も居るがほとんど近寄らず。

 

認知のレベルが落ちてきていて、「長いこと診察してもらっていない」

と毎日医師の診察を受けようとする。(実際に受診している)

 

血液検査の結果を見ても薬がきちんと飲めているとは思えず、

どうみんなで関わったら良いか?といったのがはじめです。

 

SKさんの1回目のカンファレンスは3月に行われました。

まずきちんとくすりを飲んでもらおう。

そのためにはどれだけ今くすりが手元にあるか調べよう。

そして飲んでもらえるように整理して張り出してみよう。

ということになり、薬局の出番がやってきました。

 

SKさんの家に行って

「こんにちは。なごみ薬局です。ちょっと上がらせてもらいますね。」

とずかずかと家に上がって

「SKさん、診療所の先生や看護婦さんたちがみんな心配してるんやけど

お薬ちゃんと飲めてるかな?良かったらみせてくれません?」

と切り出し

大量の本人もちの薬を出してもらうことに成功。

「SKさん。薬ちゃんと飲んでもらうのに、お母さん(入所中の妻)に

薬局がしていたみたいに、薬張り出させてもらっても良い?」と

半ば強引に薬をセットし1週間分張り出しました。

 

SKさんは内科・外科・泌尿器科の3つの診療科を受診中で

それぞれ薬が出ています。

 

薬歴簿を見ながら、大量の本人持ちの薬をセットしました。

大量の本人の持っていた薬も、了解を得て持ち帰らせてもらいました。

次週以後の薬をセットするためです。

薬局に帰って、診療所の看護師さんに報告して、

その日の訪問は終了。

 

 

まだまだ話は続きます。次回完結編を書きたいと思います。 ではまた。