気になる患者さん なごみ薬局その?
なごみ薬局、のぶさんです。
19日に京都シグマプランとしては会社最後の
日常医療総括会議が行われました。
詳細は事務局がアップするのでは?と
勝手に期待して、別のことを書きたいと思います。
なごみ薬局の数十メートル西に
「仁和診療所」があります。
女性医師が所長で、
診療所の医療を研修中の
これまた女性医師が
診療の大方の単位を担っています。
で、診療所が執り行っている「カンファレンス」について
書きたいと思います。
月、水、金の週3回13時30分から30分間ほどの時間で
「気になる患者さん」を一人取り上げ
医療的にはどんな病気と向かい合っておられるのか。
家族は。家には誰とどんな風に住んでいるのか。
介護保険はどう使っているのか。
問題になっていることは何か。
どう解決するか。
など参加者が意見を出し合います。
薬局も最近参加するようになりました。
この間で一番薬局が関わった事例は
SKさん87歳 男性
独居 妻は施設入所中
近くに長男(独身)→毎晩父親に弁当を持ってきて一緒に食べて帰る。
長女も居るがほとんど近寄らず。
認知のレベルが落ちてきていて、「長いこと診察してもらっていない」
と毎日医師の診察を受けようとする。(実際に受診している)
血液検査の結果を見ても薬がきちんと飲めているとは思えず、
どうみんなで関わったら良いか?といったのがはじめです。
SKさんの1回目のカンファレンスは3月に行われました。
まずきちんとくすりを飲んでもらおう。
そのためにはどれだけ今くすりが手元にあるか調べよう。
そして飲んでもらえるように整理して張り出してみよう。
ということになり、薬局の出番がやってきました。
SKさんの家に行って
「こんにちは。なごみ薬局です。ちょっと上がらせてもらいますね。」
とずかずかと家に上がって
「SKさん、診療所の先生や看護婦さんたちがみんな心配してるんやけど
お薬ちゃんと飲めてるかな?良かったらみせてくれません?」
と切り出し
大量の本人もちの薬を出してもらうことに成功。
「SKさん。薬ちゃんと飲んでもらうのに、お母さん(入所中の妻)に
薬局がしていたみたいに、薬張り出させてもらっても良い?」と
半ば強引に薬をセットし1週間分張り出しました。
SKさんは内科・外科・泌尿器科の3つの診療科を受診中で
それぞれ薬が出ています。
薬歴簿を見ながら、大量の本人持ちの薬をセットしました。
大量の本人の持っていた薬も、了解を得て持ち帰らせてもらいました。
次週以後の薬をセットするためです。
薬局に帰って、診療所の看護師さんに報告して、
その日の訪問は終了。
まだまだ話は続きます。次回完結編を書きたいと思います。 ではまた。