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こすもす日和

こすもすだより

2018年11月19日

漢方について 桃核承気湯(とうかくじょうきとう)

生理不順や便秘に用いる漢方薬です。配合生薬の「大黄」「芒硝」は漢方の代表的な緩下薬で、お腹が自然に緩くなる効果があります。その他、血行をよくする「桃仁」、のぼせやイライラを発散する「桂皮」、炎症や痛みを和らげる「甘草」などが配合されています。

 

配合生薬

 

効能

女性の生理にともなう諸症状の他、腰痛、便秘、頭重感や肩こり、めまいなどに適応します。また、不妊の治療に用いられることもあります。

 

適応する体質

体力・体格のよい人で、顔の血色がよくのぼせやすい人に向きます。

 

副作用や注意点

甘草が含まれているため大量服用により、浮腫(むくみ)を生じたり血圧が上がってくることがあります。とくに、服用期間が長くなるときは注意が必要です。

 

(この記事は2018年10月1日発行「こすもすだより」第59号として掲載されたものです)