漢方について 桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
生理不順や便秘に用いる漢方薬です。配合生薬の「大黄」「芒硝」は漢方の代表的な緩下薬で、お腹が自然に緩くなる効果があります。その他、血行をよくする「桃仁」、のぼせやイライラを発散する「桂皮」、炎症や痛みを和らげる「甘草」などが配合されています。
配合生薬
効能
女性の生理にともなう諸症状の他、腰痛、便秘、頭重感や肩こり、めまいなどに適応します。また、不妊の治療に用いられることもあります。
適応する体質
体力・体格のよい人で、顔の血色がよくのぼせやすい人に向きます。
副作用や注意点
甘草が含まれているため大量服用により、浮腫(むくみ)を生じたり血圧が上がってくることがあります。とくに、服用期間が長くなるときは注意が必要です。
(この記事は2018年10月1日発行「こすもすだより」第59号として掲載されたものです)