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こすもす日和

こすもすだより

2019年7月10日

夏の食中毒にご用心

病原性大腸菌に注目

特徴

1、強い感染力・・非常に少ない量でも感染します。特に、乳幼児や高齢者は注意が必要です。
2、強い毒素・・増殖する時に、ベロ毒素を産生します。これは腎臓や他の臓器を侵す
「溶血性尿毒素症候群」を引き起こし、重症化する場合もあります。
3、潜伏期間・・平均3~5日と長く、原因が特定しにくい為、感染が広まる危険があります。

 

どのようにして感染するの?

1、菌に汚染された食べ物や水などを介しての感染
2、人から人への二次感染
例えば、汚染されたタオルの共用や、トイレのドアノブなど

 

感染を防ぐには?

1、食品は十分加熱(75℃・1分以上)し、牛レバー・ユッケなどの生食はなるべく控える
2、生肉を扱う箸と、食べる箸を区別する
3、食事を作る前や食べる前には、必ずよく手を洗う

①新鮮なものを購入し、肉や魚は、ビニール袋に包んで持ち帰りましょう。
これは、野菜など生で食べる食品に肉や魚の食中毒菌が付くのを防ぐためです。
②生鮮食品は、買い物の最後に購入しましょう。
買い物が済んだら、長時間持ち歩かないようにしましょう。。

①冷蔵や冷凍が必要な食品はすぐに冷蔵庫や冷凍庫に入れましょう
室温に置いておくと、食中毒菌がどんどん増えていきます!
②冷蔵庫を10℃以下、冷凍庫を-15℃以下に保つために、冷蔵庫は詰めすぎず、
扉の開閉には気を配りましょう。
冷蔵庫内の温度が上がると、菌の増殖が始まります。
③食品の長期保存はしないで下さい。菌は冷蔵庫では死にません。
低温で増殖できる食中毒菌もいるのです!!

①手はせっけんでしっかりと洗いましょう。
腕時計や指輪ははずし、手首や腕までよく洗いましょう。
手に傷があり、化膿している場合は特に黄色ブドウ球菌が増殖していますので
プラスチック手袋などを使用するとよいでしょう。
②加工されたカット野菜なども含め、食材で洗えるものは全て流水でよく洗いましょう。

①食材は直前まで冷蔵庫で保管しておきましょう。菌が増殖するのを防ぎます。
②加熱調理は十分に行いましょう。
③包丁やまな板などの調理器具は、肉用、魚用、野菜用などに使い分けるか、
食材が変わる毎にこまめに洗いましょう

①食事の前には、手はせっけんでしっかりと洗いましょう。
②熱に強いウェルシュ菌などもいるので、調理したものは早く食べましょう。
③作り置きは、必ず冷蔵庫か冷凍庫で保存し、食べるときには十分に加熱しましょう。

 

①熱があるから風邪だなどと自己判断せず、医師の診察を受けましょう。
②下痢止めは症状を悪化させる場合があります。医師の指示に従いましょう。
③水分を十分に補給し、脱水症状に注意しましょう。

 

(この記事はコスモス薬局の待合に設置されている臨時号のものです)