~話題の本「私たちは売りたくない」を読んでみました~
皆さんは最近ネットショップ大手のamazonでベストセラー1位にもなったこの本をご存知でしょうか。
報道でも取り上げられている「次世代mRNAワクチン」とも言われている「レプリコンワクチン」が今年から発売されましたが、そのレプリコンワクチンを製造しているmeiji seikaファルマ(明治)の営業の社員が「私たちはレプリコンワクチンを売りたくない!」と書籍を出したのです。流石に実名は出さず「チームK」とはなっていますが、売るのが仕事の社員が「売りたくない」と本を出すのは衝撃的です。今まで見た事がありません。書籍の冒頭によると「mRNAワクチンを打った同じ会社の若い社員が亡くなったことから疑問を感じで色々と調べた」とのことでした。
読み終えた感想としては社内の機密情報を暴いている訳ではなく、一般人でも入手できる情報を分かりやすく説明し、矛盾や製薬企業からの視点で冷静に語られており「今まで抗生物質や様々なワクチンを販売して健康に寄与してきたが、mRNAワクチンは安全性に疑問符がつくので広く情報発信するべき」という社員のプライドを感じました。特に印象に残ったのは「ワクチンは薬よりも安全でなければならない。そのため今までのワクチンは開発に10年かけている」部分でした。病気を治す薬と違い、ワクチンは健康な人が打つことが多いので長期的な影響も含めて安全性を見ているとの事で、その通りだと思いました。
mRNAワクチン(コロナワクチン)に関しては未知の病気で感染性も強かったことから試験も少ない段階で緊急承認したのは仕方がなかったとは感じていますが、もう少し正確な情報が欲しかったなと思います。ワクチン接種による全身への影響が当初から懸念されていた中、その部分の情報が入手出来ず、著書でも触れられていますが「ワクチンを打たせようとする厚労省による印象操作が酷い」と感じました。レプリコンワクチンに関しては体内で増幅するmRNAワクチンなのと日本で初承認されたことから長期的な安全性の情報も少なく、急いで打つ必要はないように感じます。
また、インフルエンザワクチンに関してですが、従来の「不活化ワクチン」は販売終了予定で来年度以降mRNAワクチン(コロナワクチンと同じタイプ)に徐々に置き換わっていくそうです。そのため、従来のワクチンだと思ってインフルエンザワクチンのみ接種されていた方は今後どうするか考えられた方が良いと思います。
(文章:みつばち薬局上賀茂店 薬局長 前田裕介)