漢方について 麻子仁丸(ましにんがん)
漢方では代表的な便秘解消薬です。水分を保持する「麻子(まし)仁(にん)」「杏(きょう)仁(にん)」を中心に、腸の運動を高める「大黄」、腹部のつかえを下す「厚朴(こうぼく)」「枳(き)実(じつ)」、腹痛をやわらげる「芍薬」などが配合されています。
配合生薬
こんな症状に効きます(効能)
便を柔らかくして、便通をよくします。便が硬くなり、コロコロしているときの改善に用います。
適応する体質
体力がやや弱く、高齢の人に適します。
副作用や注意点
配合生薬の大黄により、妊婦によくない影響を及ぼす可能性があります。大量に服用しなければ、まず心配ありませんが、妊娠中の服用については医師とよく相談してください。
(この記事は2018年4月2日発行「こすもすだより」第57号として掲載されたものです)