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日記

2019年5月14日

コンタクトレンズと目薬の話

こんにちは。あゆみ薬局の薬剤師Aです。
10年以上メガネユーザーだった私、先日コンタクトレンズデビューしました。毎朝ちょっとだけ早起きして、鏡の前で悪戦苦闘しております。

さて、コンタクトレンズデビューと同時に必需品になったものが、目薬(いわゆる人工涙液)です。処方していただいた先生の受け売りですが、コンタクトレンズと目薬のお話を。

コンタクトレンズというものは、黒目の角膜(かくまく)の上に乗せて使います。厳密に申し上げると、角膜を覆っている「涙」に浮かんでいる状態です。
この「涙」、目にとって非常に重要な役割を担っています。
人間の身体は酸素を使って活動していますので、酸素を身体のすみずみまで運ばなければなりません。普通の臓器や筋肉へは、血液が血管を通って酸素を運んでくれています。しかしながら、角膜には血管が通っていません。角膜へは血液の代わりに「涙」が酸素を運んでいるのです。(ちなみに白目へは血管が通っていますので、炎症が起こったときなどには「充血」します。)
コンタクトレンズを装用すると角膜への「涙」の供給が滞り、目が酸素不足の状態になってしまいます。この酸素不足が「疲れ目」や「目の違和感」の原因のひとつといわれており、ひどくなると、角膜に傷がついたり炎症が起こったりしまいます。角膜への涙の供給を邪魔しにくいような性能のよいコンタクトレンズも発売されていますが、酸素不足を防ぐためには、「目が乾いたな」と感じたらすぐに「涙」を補うコンタクト用の目薬(いわゆる人工涙液など)を点眼することが大切です。販売している調剤薬局もありますので、いつでも点眼できるように準備しておきましょう。防腐剤無添加の人口涙液は、使用期限内であっても、開栓後は10日ほどしかもちませんので注意してくださいね。
症状がひどいと感じたときや異常と感じたときはコンタクトレンズの装用を中止して、すぐに眼科を受診してください。もちろん、調子が悪い時は装用しない、装用したまま寝ない、といった基本的注意はしっかり守りましょう。