あゆみ薬局 あゆみ薬局

あゆみ薬局ブログ

あゆみのあゆみ

2019年12月28日

調剤薬局の今と昔

こんにちは。あゆみ薬局の薬剤師の036です。

「薬局の今と昔」というテーマで連載していますが、今回は調剤薬局についてお話ししていこうと思います。

昔は町の薬局としてあったのは、殺虫剤や洗剤などの日用品を販売する、今で言う所のドラッグストアで、”調剤薬局”なんてありませんでした。

調剤薬局が出来始めたのは1970年代からで、病院が薬で利益を得る、いわゆる「薬漬け医療」が蔓延した状況を打開するため、厚生省(現:厚生労働省)が院内にあった薬局機能を外部へ出したのがきっかけです。

1990年代には、院外処方箋を発行することで病院の収益が上がる仕組みが導入されたことで処方箋がたくさん発行されました。エサが豊富にあれば動物がどんどん増えるように、調剤薬局もどんどん増えていき、今ではア○ン薬局や日〇調剤、イ〇ン薬局などなど、たくさんの調剤薬局が出来ました。

この状態がしばらく続いていたのですが、昨今の少子高齢化の影響で医療費が増大。病院での長期入院が難しくなり、往診による在宅療養が増えてきました。調剤薬局もその流れに乗って、患者宅へ配薬するようになってきています。
また、国が医療費削減のため、なるべく病院にかからないように、病気を予防したり、軽い病状なら市販薬で対応するセルフメディケーションを国民に強いている現状があります。セルフメディケーションや地域住民の健康づくりを積極的に支援する”健康サポート薬局”が今求められています。

調剤薬局の形が出来てから約50年。社会情勢やニーズに合わせて変化してきました。これからも状況に対応しながら、患者さんを支えられる薬剤師を目指し精進していきます。