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薬局日記

2016年3月23日

ビバ!ユニオン。

先日ストライキに参加しました。ストの時間,組合の企画で弁護士の先生が働く環境の法律や組合員の疑問に答えるという講演がありました。

 

そこで「組合があるということは何が強いのか」を教えていただきました。

組合には団体交渉権があるということ。

例えば個人で上司に「労働条件を改善してほしい!そのための話し合う機会を設けてほしい」と訴えても上司がそれに応じる義務はないのであしらわれてしまえばそれでおしまいです。しかし組合が「労働条件を改善してほしい、そのための話し合う機会を設けなさい」と言えば管理者はそれに従わないといけない“団体交渉権”がある。

また、機会を設けてもそれを聞き流して終わりに出来ないように“誠実交渉義務”もある。これが大きい。

世間で名の知られた大手企業でもブラック企業と言われているところも少なくない今。

組合があって、更に活動していることはとても大切な事です。確かに全てが受け入れられるわけではない、企業だって利益がないのに給料をガンガンあげられるわけもないし、求人をかけても人が集まらないと増員はできない。

だけど変わらないからと言って要求するのを止めるのではなく要求を出し続けることの大切さを学んだ。

それと要求は必ずしも労働基準法定められていなくてもいいんだそう。労働基準法は最低限の法律が定められているもの。だから自分たちの労働環境を改善するための要求は法律の範囲内である必要はない!要求に上限はない!

話を聞いて目から鱗です。

 

私は以前美容室で働いていました。

中学生の頃から美容師になりたくて約10年働きました。皆さん華やかな印象を持たれることが多いのですが、これがかなり薄給の重労働なのです。

土日は朝9時前から遅いときは終電で帰る時も・・受付終了間際に縮毛矯正が入ろうものならばそこから4時間施術、その後に片づけが待ってます。

残業手当?そんなものはありません、全ての残業は固定給の中に含まれます。

ボーナス?何店舗か働きましたがあるとこは希少です。夏冬に行われるキャンペーン期間高級なシャンプーを販売し目標を達成したら手当が出る、だから目標達成のために何万もするシャンプーや化粧品を自らも購入して目標達成!でもいざ手当を手に入れても中身はお小遣い程度「え、赤字やん」そんなお店もありました。

昇給?技術が出来るようになればほんの少し上がりますが万単位で上がることはありません。技術を習得するための講習費、交通費、もちろん自腹です。休みもせっせと講習会で週1の休みを潰します。そしてまた1週間の仕事の始まり・・

労働環境の改善?給料アップを訴えるときはこちらもやめる覚悟が必要です(笑)

本当に好きじゃないとできない仕事です。確かにやりがいもあります。だけど好きだから、やりがいがあるからだけではいつか疲れてしまいます。子どもとの時間、大切にしたくて私は転職しました。

今は月に1回生休がもらえる、有給休暇ももちろんある。1年に1回は必ず昇給がある。交通費が出て住宅手当まで、ボーナスも年に2回ある。お正月休みも夏休みもある。共済があって色んな補助がある。もう充分満足!そんな風に思っていましたが、要求をし続けることで先輩たちが勝ち取ってくれた権利があって今の私たちの環境があるのだから、今私たちが出来ることは要求を続けて今の権利を守りつつ、さらなる労働環境向上を勝ち取ること。

そんな事を考えました。

 

これから就職活動を考えている皆さん!

給料や福利厚生気になるところは色々ありますが、組合があるか、またそれが形骸化してないか、それもとても大切なポイントですよ。組合がしっかりしている所、そんな企業ならブラックにはなりえないのだから。

 

みつばち薬局 ちょっぱーでした