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薬局日記

2017年8月21日

平和のつどい

梅雨明けはまだされていなかったものの真夏並みの暑さの7月22日午後2時より、仁和診療所地下で「平和のつどい」が執り行われ13名が参加しました。

今回のテーマは「原発事故から平和について考える」です。

一人目の演者は大城源徳氏。今年の春、福島の現状がどうなっているのかを視察(!)に行かれたときの報告です。

汚染土を取り除いてそこかしこに袋に入れて積み上げてある・除染についてのお話が心に残りました。

(この話は、次の演者の加藤さんも話されています。)

 

その黒い袋はフレコンバックと言うそうですが、耐用年数が約5年なので、今は全く安全な物ではなく、すでに破れて雑草が袋の裂け目から生えている光景が頭から離れません。

除染はただ表面の土を取り除いているだけだし、その取り除いた土を個人宅ならその人の自宅敷地内に積んであるだけの物。取りあえずの応急処置だけで6年経って、新たに問題が浮上しています。

 

私の感想ですが、人間って都合の悪いことはすぐに忘れる傾向があるのか、繰り返しこの惨状をインプットしないといけないと思いました。

 

次の演者は加藤俊和氏。

震災直後からボランティアで現地に足繁く通われています。

印象に残った内容は福島第一原発並みの事故が福井でもし起きたら、京都の地はまさに放射性物質で汚染されてしまうし、近畿の水瓶の琵琶湖がだめになったら水の供給が出来なくなる。

そもそも日本列島に原発を建設してきたこと自体が間違いだったと言う根拠を示す資料には納得です。

なんでこんなにいっぱい作ったのかなあ、お金儲けだけではない政治の裏側の世界がそこに有ると思いました。

 

核廃絶は世界の流れ、核禁止条約が採択され122カ国が条約に締結した今年。

日本政府の対応は唯一の被爆国でありながら明確な態度がとれない、情けない状況です。

私たちはこれからどうしていけば良いのでしょうか?そんなことを考えたつどいでした。

暑いさなかだったので、参加していただけた人は少なかったのが残念ですが、来年は宣伝もちゃんとしてもう少し参加者が増えるようにしたいですね。

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なごみ薬局 延岡記