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こすもす日和

2018年10月19日

沖縄スタディーツアー

組合主催の沖縄スタディーツアーに、10/12~14まで参加しました。沖縄民医連の方のガイドがあったのでとても充実した旅になりました。いろんな職場からいろんな職種の方が集まったことも刺激になりました。

到着時、大きな台風が2つも通り過ぎ、急に気温が低下し、羽織るつもりのなかった上着を着ていても寒い。カイロを買い求めていた人もいました。売っていてよかった。
普天間飛行場は英語ではキャンプ普天間とよばれ、本来飛行場ではない場所で、住宅街の真ん中にある危険な米軍基地の1つです。伊丹空港も住宅街の中にありますが、こちらはプロのパイロット。普天間は訓練兵が住民の頭上で訓練をしています。ここはかつて住民を強制移住させた隙に、土地を接収した場所です。こんな理不尽なことが許されていいのですか?。
思いやり予算の名のもと、私たちの税金は使われ、医療福祉の分野の予算は削られていきます。沖縄県知事選で沖縄の民意は反映されましたが、本土は果たして反映されているでしょうか。

1日目の晩は京都から持参した三線とギターで音楽のゆうべとなり、沖縄の唄からアンパンマンまで幅広く大合唱。隣の広間の方から苦情がでるのではと心配しましたが、「もっと盛り上がって」と言われました。ご協力ありがとうございました.

 

2日目は辺野古の海を船に乗って視察しました。民間企業の警備会社が私たちの船を追い立てます。その向こうには海上保安庁の船が私たちの攻防を監視しています。海上保安庁も沖縄防衛局も大きなサングラスをして人相が分からないようにしているのはなぜ?。私たちは遠くから彼らに写真を撮られ放題。望遠の長いレンズのカメラを向けられるのは銃を突きつけられるようでいい気持ちがしません。

 

美ら海水族館と同じ敷地に沖縄郷土村がありました。小道からサンゴでできた石垣を越えて家の中がよく見えます。普通なら人目をさけるためにもう少し石垣を高くするんじゃないのかな。昔の人はもっと背が低かった、いや、人目を避けるという考えがそもそも現代的なのかしら?

2日目の晩は有志で多くの人とお店に。人数が多かったのでテーブルが離れるところでしたが、先客の6人のおじさま達が場所を譲ってくれました。これまたありがとうございました。おかげで楽しいゆうべとなりました。

3日目は野戦病院となったガマに入りました。手術室や井戸、かまどもありました。まだ10代のひめゆり学徒隊はどんな光景をここで見たのでしょうか。きっと泣き叫びたかったのではないでしょうか。お母さん、と声を出して。
平和の礎には日本人だけでなくアジアから連れてこられた人々の名前もたくさんありました。被害という側面とともに、加害という側面も決して忘れてはいけない事実です。祖国の地を思い続けた人々の無念さが、台風でモモタマナの木の葉がすべて落ちた風景と重なりました。モモタマナは人の涙で育つと言われているようです。

 

同じ民医連で働く心強い仲間ができてうれしかったです。多職種連携、まずは多職種交流からはじめたいと思いました。
コスモス薬局 松田