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事務局日誌

2019年2月12日

民医連薬局におけるHPH・SDHの取り組みについて

2019年1月31日(木)、京都民医連事務局3階会議室にて、㈳大阪ファルマプラン 理事長 廣田憲威氏の「民医連薬局におけるHPH・SDHの取り組みについて」と題した講演があり、薬局法人の薬剤師や事務、医学対から約30人が参加しました。


「人々が自らの健康とその決定要因をコントロールし改善できるようにするプロセス」をヘルスプロモーションとWHOは定義しています。HPH(ヘルス・プロモーション・ホスピタル)はそのことを実践する病院や薬局などの拠点のことです。患者さんの健康だけではなく、地域住民や職員の健康水準の向上や公平・公正な社会の実現に貢献する活動のことです。これは「無差別・平等の医療と福祉の実現」を掲げている民医連綱領にも重なります。SDHの視点・HPH活動を日常の医療活動に組み込んで具体化することが求められています。
廣田氏は、自身が理事長を務める「あおぞら薬局」の取り組みについても紹介しました。ヘルスプロモーションの活動として、歩数計の貸出し、栄養士による無料相談、地域学習会などを行っているとのことでした。地域学習会参加者にアンケートを取った結果、参加回数が増えるほど自身の健康に対する意識が大きく変わったと明らかになりました。
講演が終わった後は、各法人2班ずつに分かれて、意見を話し合いました。
各班からは、
・医学生に対してHPHやSDHのことをどうやって伝えていけばいいのか悩む。
・共同組織や友の会との懇談等をもっと行う必要があると思うが、懇談を行う機会が作れていない。
・共済会の健康キャンペーンを簡単にしたものをしている。
・イベントを開いても高齢者が多いので、若年層に参加してもらうために工夫が必要であると思う。
などの意見が出ました。
最後に廣田氏は、「民医連の薬局の優位性は、民医連の医療機関と共に医療活動を実践していることです。健康サポート薬局や無低診事業、気になる患者訪問もHPH・SDH活動の一環になります。できることからはじめましょう」と、締め括りました。

本部 事務I