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健康・お役立ち情報

2019年2月13日

シップ薬(消炎・鎮痛貼付剤について)

打撲、捻挫、腰膝痛みを緩和する貼付薬(消炎・鎮痛貼付剤)を一般的にシップ薬と言われており、なじみのある貼り薬を今回は取り上げてみたいと思います。

シップ薬の利点

直接皮膚に貼ることで、皮下の組織に局所的に作用し痛みを緩和することが出来ます。貼っている間(一定時間)患部組織の濃度を高めることで局所的な薬の効果が持続され、はがすことにより薬の作用、影響を中止することが出来ます。痛み止め(非ステロイド消炎鎮痛剤)には内服薬もありますが、貼り薬にすることで、腎障害や胃腸障害などの全身性の副作用を少なくすることが出来ます。
最近では皮膚からの吸収を高めた製剤もあり全身への影響を考慮し1日の使用枚数がきまっているものもあります。明確に1日の枚数が決められていないものでも、1日に何枚も貼りすぎると全身への影響や副作用が出てくる可能性がありますので注意しましょう。

パップ剤とテープ剤

テープ剤は粘着性や密封性に優れており、薬が皮膚移行しやすい状態になるために効果が高いと感じられる方もおられるかもしれません。粘着力、密封力がかえって刺激となる可能性もあります。パップ剤はテープ剤に比べて粘着性が低いため、皮膚への刺激が少なく、張り直しも容易です。特に乾燥した皮膚では薬剤の透過性が低下しがちであるため、水分を含んだパップ剤でも薬の透過性を高めてくれる可能性も考えられます。

冷シップと温シップ

シップには、Lメントールやトウガラシエキス、ノニル酸ワニリルアミドなどの添加された成分によって、冷感や温感があります。この冷感や温感については、あくまで感覚的なものとなります、温感タイプは血流が若干増えるかもしれませんが患部を温めるような効果はありません。使用感、効果などが大事になってくると思います。温感タイプは入浴前後における注意点として、入浴30分以上前にはがし、入浴後直ちに使用しないようにしましょう。

 

シップ薬によるかぶれ

貼り薬に起こりやすい副作用として接触性皮膚炎(かぶれ)がありますが、大きく分けて刺激性。、アレルギー性等があります。
原因はいろいろありますが皮膚との擦れ、剥がす際に皮膚表面が傷つくことや薬の刺激で引き起こされる「一時刺激性接触皮膚炎」が最も一般的です。中にはアレルギーからくる皮膚炎、紫外線による皮膚炎もあります。アレルギー既往のある方は医師薬剤師へ伝える、伸縮性のあるシップでも引っ張り過ぎないように貼る、剥がす時も皮膚に平行にゆっくり剥がす、皮膚がひどく荒れている所、発疹などがある所には使用しない、肌を休める時間を設け保湿ケアなどおこなうとよいでしょう。

花ぐるま薬局 片山宣江
(この記事は2018年 月 日発行「上京友の会だより」第 号として掲載されたものです)