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薬剤師のつぶやき

2013年5月20日

『負けに不思議の負けなし』野球男子の春

 

 

なごみ薬局、北林です。

少し前ですが、京都府知事杯があり、昨年の4回戦進出を上回るため、練習をして試合に臨みました。今回はその結果を報告します。

 

一回戦は緑ヶ丘運動公園で行われました。とても天気がよかったです。

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僕は4番ショートで出場し、ダブルヘッダーの二戦目でピッチャーをする予定でした。

 

先行で一回の表、僕の最初の打席でいきなりチャンスが巡ってきました。ツーアウトながらランナー三塁。先制のチャンスです。ここで普段の練習の成果を出したいところです。

甘い球を逃さないように、明らかなボールに手を出さないように集中しました。打球は当たり損ねのボテボテのショートゴロでしたが、打球が弱いのが奏功してショートの焦りを誘ったのか、一塁へ悪送球となり、先制点を取ることが出来ました。

 

1点を先制し、リードを守りたいところですが、一回裏にいきなり逆転を許してしまいます。2対1と追う展開になりました。

 

さらに、2回裏の敵の攻撃で、連続フォアボールを与え、ノーアウトでランナー一塁、二塁。しかも打席には4番バッターです。

 

ここでピッチャー交代し、僕が登板することになりました。

 

追加点をあたえると、試合の流れを取り戻せなくなるので、とても大事な場面です。相手は4番バッターなので、まともな勝負は避けることが得策です。

 

できるだけくさいところをついて、と頭では考え、投げたボールは見事に真ん中へ。

 

「キャヒーン」と、つんざくような快音を響かせ打球は一直線にレフトオーバー。3ランホームランで5対1となりました。交代直後にホームランを打たれるなんてショックを隠せません。もし、これが阪神タイガースなら、ファンからの罵声を浴びたことでしょう。

 

しかし、仲間からの励ましの声援を受けて、なんとか持ち直して後続を断ち切りました。

 

その後は、お互いに点を奪えない投手戦となり、5対1のまま最終回を迎えます。

 

野球とは不思議なもので、4番バッターはチャンスのところでまわってきます。僕の最後の打席は、ツーアウトながらもランナー二塁、三塁です。

 

このチャンスの場面で、ネクストバッターサークルからバッターボックスへの数歩の間に考えることは、「打たれた分は自分で取り返してやる。」とか、かの元阪神タイガースの金本アニキの言葉、「試合に敗けたのは4番である自分が打たなかったからだ。」や、大横綱の千代の富士の「プロは言い訳をしない。」などなど、ではありません。

 

考えることは「どうやって相手に勝つか。」この一点だけです。相手ピッチャーも僕よりは若いとはいえ、疲労の色は隠せません。球威も制球も落ちてきています。甘い球は必ず来ると信じて、その一球を逃さないことに集中して打席に立ちます。

 

30年以上も野球をしていますが、ピッチャーとバッターの勝負は飽きることがありません。その瞬間はお互いの間に何も隔てるものがなく、投げた球を打つ、ただそれだけなのですが。

 

2ストライクと追い込まれましたが、最後は真ん中付近の球を強振し芯にとらえることができ、レフトオーバーの3塁打となりました。しかしながら、後続が倒れゲームセット。

 

5対3と敗れ、一回戦敗退が決まりました。僕の短い春が終わった・・・

 

野村克也曰く、「敗けに不思議の敗けなし。」

 

今回は初戦敗退となりましたが、一人ひとりが敗因を考えて、チーム全体が次の試合にこの経験を生かす事が大切です。そのためには、まずは練習あるのみです。次の大会は9月ですが、それまで練習を重ねていきたいです。