いのちと健康を守る「架け橋」に いのちと健康を守る「架け橋」に

学術研修

2014年6月16日

京都コムファ全職員学習会から

サブタイトル「コミュニケーションについて考える」です。

 

14日に京都民医連中央病院の中務医師を講師に

「緩和ケア」の学習会がありました。

 

緩和ケア全般から薬の話、コミュニケーションについて少しだけ講演していただきました。

 

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時間的には短かったのですが

コミュニケーションについて「これやるよなー」(良くない意味で)

と言うような内容の紹介があって、癌患者さんだけでなく

慢性疾患の患者さんたちにもあてはまる話だったのでちょっと考えました。

 

充分頑張っている患者さんに向って

「がんばりましょう」は言ってはダメで、

「よく頑張っておられますね」と共感し話してもらう。

簡単なようで難しいです。

 

本当に患者さんに話してもらうのは難しいです。

ですがこの間少しだけ患者さんとの距離が縮まった経験がありましたので紹介します。

 

①    薬歴簿に併用薬「リマチル」服用中とあった70歳代女性。

仁和診療所からの薬を渡し終わってふと手首をみると

リウマチ性の腫れが。

私「手首が腫れておられますがいつもと比べて良い方ですか?悪い方ですか?」

Aさん「いつもとそんなに変わりません。午前中はやっぱり調子悪いです。」

私「大変でしょうけど、悪くならなければ良かったと思わないとね」

Aさんニコッと笑ってタクシーを呼んで帰られました。

 

②    いつもはひと月分の薬をもらって帰られるBさん50歳代女性。

数か月前に2か月分の薬が出ました。

私「今日はたくさん薬出てますが、どこかに行かれるんですか?」

Bさん「実は夫がリストラされそうで、薬少したくさん出してもらっとこうと思って」

私「えー、大変ですね。なんて言ったらよいか…」

 

ついこの間Bさんが来られました。保険の種類は協会健保から国民健康保険に。

私「ご主人お仕事見つかられました?」

Bさんニコッと笑って「おかげさんで前の会社の専務が紹介してくれて、今はアルバイトですが正職員で入れることになりました」

私拍手して「良かったですね」

 

「気づき」が患者さんとの距離を縮めることになるのではと思っています。

 

なごみ薬局 のぶさんでした。