いのちと健康を守る「架け橋」に いのちと健康を守る「架け橋」に

薬剤師のつぶやき

2015年8月7日

70年前の今日、8月6日

第二次大戦末期。70年前に私が小さい命で生きていたら、、、

Imagine(想像してごらん)

広島に生きていたら、、、 細胞を狂わす光をあび、家族や水を求めてさまよい、生きのびたとしても検査ばかりで治療を受けられなかったかもしれない。

沖縄に生きていたら、、、 辱めを受けるなと炸裂する玉をわたされていたかもしれない。

満州に生きていたら、、、 北からの兵に追われ、日本をめざす途中で現地の人にあずけられていたかもしれない。

いいえ、被ったばかりとはいえない。加担していたかもしれない。

人間が人間性を失う行為はもう二度としてはいけない、と誓ってからまだ70年しか経っていない。

♪ Imagine all the people living life in peace

 

京都の夏は暁天講座。第一次大戦中に始まり今年で100年。

朝6時から座禅やお話会があちこちのお寺で始まります。宗派によって特色があるから面白い。禅宗は座禅を行い、蝉の声を気にすることなく?心を落ち着かせます。浄土真宗はひたすら唱えます。

ありがたいお話の後は、朝粥の接待があります。お芋が入っていたり、小豆だったり。それが漆の朱色のお椀に入っているので贅沢です。漬物でお椀をきれいにして始末を終えます。

普段は拝観料のいるお寺の中を無料で入れるところもあります。知恩院の山門に登ったり、永観堂のみかえり阿弥陀を拝んで帰ります。時には虚無僧さんが尺八の奉納をしている場面に出くわし、お堂の中で幽玄に広がる音色に心がふるえます。

 

食事前に唱えます。

「五観之偈(ごかんのげ)」

一つには功の多少を計り彼の来処を量る

大自然の恵みと多くの人々の労苦があったことを思い感謝していただきます

二つには己が徳行の全闕をはかって供に応ず

この食事をいただくにふさわしい行いをしているかどうかを反省していただきます

三つには慎を防ぎ過貧等を離るるを宗とす

好き嫌いせず味わっていただくことは「むさぼり、いかり、ねたみ」の三毒をおさえることですから、

修養の心をもっていただきます

四つには正に良薬を事とするは形枯を療ぜんがためなり

健康なからだとこころを保つために良薬としていただきます

五つには道業を成ぜんがために応に此の食を受くべし

円満な人格形成のためにいただきます

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ごちそうさまでした。

コスモス薬局 松田