お薬の話・お薬の「飲み合わせ」「食べ合わせ」
~薬×薬、薬×食べ物 のみ合わせ~
のみ合わせ(相互作用)の4タイプ
①同じ作用が重なるタイプ:作用が重なって効き目が強くなりすぎる
②逆の作用がぶつかるタイプ:作用を打ち消し合って効き目が弱くなる
③お互いに結合するタイプ:結合して吸収されにくくなる
④代謝(分解)に影響するタイプ:代謝酵素に影響して、効き目が強まったり、弱まったりする
~薬×薬、薬×食べ物 のみ合わせ~
のみ合わせ(相互作用)の例
<睡眠薬とアルコール>
アルコールによって睡眠薬の作用が増強されるため、一時的に記憶が無くなることがあります。また、呼吸抑制や循環不全が起こり生命に危機が及ぶこともあります。
~薬×薬、薬×食べ物 のみ合わせ~
のみ合わせ(相互作用)の例
<ワルファリンと納豆>
納豆菌が腸内で産生するビタミンKによって、ワルファリンの血を固まりにくくする作用が阻害されます。納豆菌がダメなだけで他の大豆製品は大丈夫です。
<他のビタミンKを含むもの>
クロレラ、青汁・・・
~薬×薬、薬×食べ物 のみ合わせ~
のみ合わせ(相互作用)の例
<テトラサイクリン系抗生物質と牛乳>
牛乳に含まれるカルシウムとテトラサイクリン系抗生物質が結びつき、吸収されにくくなります。
*テトラサイクリン系抗生物質とAl、Mg、Caを含む医薬品や食品>
*骨粗鬆症治療薬とAl、Mg、Caを含む医薬品や食品>
~薬×薬、薬×食べ物 のみ合わせ~
のみ合わせ(相互作用)の例
<カルシウ拮抗薬とグレープフルーツジュース>
グレープフルーツに含まれる成分によって薬の分解が阻害されるので、効き目が強くなりすぎることがあります。果物そのものを食べるよりも、濃縮されたジュースの方が影響が大きいです。
カルシウム拮抗薬:血圧を下げたり、狭心症治療にも使われる薬の一種です。カルシウム拮抗薬の中でも影響の大小があります。
~のむ時は、コップ1杯のお水で~
*コップ1杯=180~200ccが目安です
*少量のみずでは、薬がのどや食道に張り付いて炎症を起こすことがあります。
(下記の場合は除く)
*医師から水分摂取を制限されている方
*薬の中には「口腔崩壊錠」といって少量の水で溶けるものもあります。