いのちと健康を守る「架け橋」に いのちと健康を守る「架け橋」に

健康・お役立ち情報

2018年7月23日

お薬の Q&A 余った薬はとっておいていいの?

 「にこにこオレンジカフェ」にて、参加された皆さんからの質問をQ&A方式で記載しました。

 

Q:食前の薬をのみ忘れたら食後にのんでいいですか?

A:食物と薬の順番はおなかの中で入れ替わりませんから、「気がついたときにのむ」と食後になることがあります。それでも(効き目が悪くても)のむべきかどうかは、にもよります。漢方薬などは空腹時服用でよいです。

 

Q:万が一に備えて残しておきたい。(風邪薬の処方薬とか痛み止めとか・・・)

A:薬剤師の立場からは、処方薬を残しておきましょうとは言えません。なぜなら、その時々の流行感冒があります。また、病院にかかるほどでもない風邪と思っていたら、「妊娠だった」というケースもありました。高齢者では「肺炎だった」ということもありました。ただ、毎日のむ薬については、4~5日分くらい手元にあったほうが、万一受診が予定より遅れるなどの時に備えて安心です。

 

Q:お薬の期限について知りたいのですが、どのくらいですか?

A:軟膏のチューブ、湿布の袋には「使用期限」が書かれ、錠剤やカプセル剤などはヒートシール(薬の板状の包装)の端や裏に「使用期限」が入っていることが多いです。薬は製造されてから、卸を経て薬局や病院に出回りますので、薬をもらってから何年もつかは、「使用期限」を確認しなければ分かりません。また、薬を見るだけでは「使用期限」が不明の場合もあり、薬局にお尋ねしてみて下さい。外箱包装には書いてある場合があるので、薬局で分かる場合もあります。但し、未開封の場合の期限ですので、開封後の期限ではないのでご注意下さい。それから、お家でのお薬の保存状態にもよります。

 

Q:薬の保管方法は?缶に入れる?冷蔵庫がいい?

A:一般的には、高温多湿を避けるべきです。具体的には、直射日光を避けて乾燥剤入りで缶に保管するのがいいでしょう。冷蔵庫へは「冷所保存」と指示がないものは入れない方がいいです。例で説明しますと、冷えたビール瓶に水滴が付くように、冷蔵庫からの出し入れする時に湿気ることがあります。また、いつも決まったところへ保管し、小さなお子さんの手の届かないところへ保管することも忘れないでください。

 

★お薬を服用され、「いつもと違う」「不快な症状が起きた」場合は、お薬の名前どれだけの量どのくらいの期間飲んでいたかをお伝え下さい

★お薬についてお尋ねになる時も、お薬の名前どれだけの量どのくらいの期間飲んでいたかをお伝え下さい