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ご利用のみなさまへ

2019年10月25日

介護・認知症なんでも無料電話相談(11月11日)

11月11日は「いい介護の日」

民医連も加盟する中央社会保障推進協議会は「介護・認知症なんでも無料電話相談」を行います。
高齢化がすすむなか、お金の心配なく安心して介護サービスを受けたい、すべての高齢者・家族の願いです。しかし現状は介護職場の人手不足や、「負担が重くサービスを継続できない」「特養に入れない」など悩みは深刻です。
その悩みにこたえる「介護・認知症なんでも電話相談」を行います。介護の専門家、「認知症の人と家族の会」の相談員がお答えします。

 

上の画像をクリックすると別にチラシだけが拡大されます。

とき:2019年11月11日(月)
でんわ:0120-110-458

中央社保協では毎年11月11日「介護の日」に、「介護認知症なんでも無料電話相談」を東京を起点に各都府県社会保障推進協議会が参加して取り組まれ、今年で9回目を行います。昨年は15都道府県が参加して112件の相談が寄せられました。電話相談では、共催をした認知症の人と家族の会、全国ヘルパーネット連絡会、全日本民医連のケアマネジャー等の相談員が電話を受け、介護をめぐって地域、施設、家庭での悩みや相談を受け止めアドバイスを行いました。

岩手・盛岡市のサービス付き高齢者住宅に入居している80代の女性は「毎月の費用16万円の支払いに預金を取り崩しているが、昼は施設での食事に替えてパンを買って利用料金を節約している。今後について相談する相手がいない」また、78歳の一人暮らしの母親の娘から「父親が他界してから認知症が進行。友達もいないので家に閉じこもりがちで心配だ。介護サービスの利用方法を教えて欲しい」との相談がありました。さらに「認知症の夫が3カ月も入浴を拒否。リハビリパンツをやっと履いてくれるようになったが交換も大変。同居の娘も体調を崩し疲れてしまった」と70歳代の女性からの相談もありました。

施設についての相談では、要介護5の夫がいる70歳代の女性は「夫は疾の吸引が必要。ショートステイ中に施設側とトラブルがあった後に、夜間に看護師が不在となるからの理由で利用を拒否された。どうしたらよいのか」また、「介護施設に入所しているが職員が不足しているのでと納得できるサービスが受けれない」など政府の介護制度改悪のなかで「サービス提供者」との間の矛盾のしわ寄せが「利用者・家族」に押し付けられている悩みも寄せられました。また「要介護2。週1回ヘルパー利用。買物の回数増を希望するがケアマネジャー認めてもらえない」と市に相談しても自分で事業所を探すように指導されて困っている相談もありました。今年で20年目を迎えた介護保険ですがいまだに「利用方法がわからない」などもあり、介護で困っているが声を出す場もわからず相談するケースもありました。中央社保協では昨年の電話相談をうけて

  1. 気軽に相談できる、相談が必要とする方々へ出向いて相談にのる体制が不十分である
  2. 医療と介護の一体的な相談とサービス提供が必要である
  3. 本人と共に介護で疲弊している家族への支援、とりわけ認知症の本人、家族への支援の強化・拡充が求められる
  4. 介護保険の制度の複雑さ、利用方法を高齢者にもわかるような周知が求められる
  5. 保険料や利用者負担が重くのしかかっている状況があり、負担軽減施策が求めれる
  6. 各市町村でのサービス提供量の確保が確実に行われる必要がある
  7. 厚労省発表でも約6万人の介護職員不足の中、職員の処遇改善、介護報酬の引上げなど十分な職員体制で介護サービスを提供していくことが求められる

とまとめています。
皆さんの中にも「介護での悩み」を様々お持ちのかたもたくさんおられることと思います。社保協と認知症の人と家族の会が行う「電話相談」ですから、どんなことでも気軽にご相談下さい。