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2月23日に京都民医連の学術運動交流会が開催されました。

2月23日に京都民医連の学術運動交流会が開催されました。

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記念講演では「Nudgeナッジ」という言葉を知りました。お母さんゾウが子ゾウを後ろからそっとあと押しするイメージです。

例えば、階段がピアノの鍵盤に見立ててペインティングされ、歩くと音が鳴るような装置をつける事で、人々はエスカレーターを使わずに自然とピアノ階段を利用したくなります。思わず「音を奏でてみたい!」という気持ちが、階段の利用(健康改善)を促します。「楽しさが人を動かす」仕組みを利用しています。

薬剤師としても、服薬指導でナッジを取り入れていこうと思いました。

 

続いての分科会では、大阪釜ヶ崎のホームレスの人たちを支援するNPO法人「ホームドア」を立ち上げた女性から話を聞きました。彼女はまだ20代で、行動を起こしたのは、中学生の時。炊き出しに参加したことから、新聞をつくったり、全校生徒の前で発表したりして問題を取り上げてきました。この活動力の源は「知ったからこそ、できる何かがある」というもの。「誰もが何度でもやり直せる社会にしたい」と、語りかけてくれました。

 

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コスモス薬局はポスター発表を行いました。昨年4月から特別養護老人ホームへ、医師の診察に同行して薬を届けています。そこから得られた学びを共有したいと思い、発表しました。

①診察同行によるメリット

    疑義照会が減り、疑義照会がスムーズになった

②多職種連携の効果

簡易懸濁法(錠剤を温湯に溶いて服用する方法)の学習会を開催。看護師、介護職員との連携が進んだ

③ポリファーマシー(その人にとって最適な薬の処方)への取り組み

    医師と直接話し合えることで、薬剤師の視点から薬の提案が行えた

 

民医連は、異なる職場でたくさんの職種が連携して、毎日多くの患者さんと向き合っています。同じ病気でも患者さんの訴えはいろいろあります。一人一人の声に耳を傾け、その人にとってよりベストな服薬指導を心がけていきたい、とたくさんのポスター発表をみて思いました。