在宅医療

在宅医療

 通院の困難な患者さんに、居宅や施設において診療訪問や訪問看護、訪問薬剤管理指導を行う医療のことを在宅医療と言います。医師をはじめ、看護師、PT・OT、介護福祉士等の医療介護職員がチームで行います。私たち薬剤師は訪問するにあたり、患者さんの症状や心理状態を理解し、一人一人に合わせた薬の服薬指導・服薬支援を行います。また自宅にて利用されている介護用品等の使用状況等の確認などを行い、患者さんがその人らしく暮らせるよう服薬指導を通して援助します。

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毎日新聞にみつばち薬局の在宅活動が紹介されました。

去る2013年2月28日(木)の毎日新聞朝刊15面に、写真付きで大きく紹介されました。


在宅分野では"圧倒的な実績"

薬局の在宅分野で大きな存在

全国的には施設対応が主流の中、個人宅を中心に抜群の実績!

「2007年実施された京都府薬剤師会の調査で、当時、京都府下の在宅患者さんの半分 以上を受け持っていた京都コムファの薬局の存在が明らかになりましたが、今回は、 全国的レベルでも、大変大きな役割を果たしていることが明らかになりました。」

「厚生労働省の資料によると、全国で実施されている薬局薬剤師の居宅療養管理指導 (訪問活動)は、1か月あたり約21万8千回、その内個人宅へは約6万6千回、施設入所 者には約15万2千回で、ほぼ3:7の比率で、個人宅への訪問は少ない状況です。介護 保険給付費総額は約9億円です。
全国の薬局は約5万2千薬局で、薬剤師の訪問活動をすると届出をしている薬局は約3 万9千軒。
京都コムファの6薬局合計は、全国の中では1/6250(0.015%)の小さな存在です が、訪問回数では1/200(0.5%)、給付費では1/186(0.54%)の位置を占めていま す。
しかも、薬局の在宅訪問は全国的には比較的手間のかからないといわれる「施設配 薬」が主流となっていますが、京都コムファの在宅訪問は、患者さん個人宅を中心に した、地域に根差した文字通りの在宅活動を行っています。
こうした「住み慣れた自宅で暮らすお年寄りとご家族を支える」保険薬局の在宅活動 は、共同して在宅活動に取り組む民医連医療機関との連携が基礎にあって可能となり ます。私たちが連携をしている京都民医連の病院や診療所は、「在宅」「訪問看護」 などの言葉が存在しなかった時期から、在宅活動に取り組んできた歴史を持っていま す。そうした医療機関との連携があることが、在宅活動での実績につながっていま す。」

在宅訪問業務の流れ

服薬コンプライアンスの向上のために

BOX管理(100均などで購入し作成)

在宅での服薬管理

 在宅での薬剤師の役割に「患者さんに薬をきちんと服用していただくことで、患者さんの病状やADL(日常生活動作)、QOL(生活の質、患者さん自身がより尊厳を保つことができる生活)を改善または維持していくこと」があります。患者さんを取り巻く環境は様々です。
 薬剤師は訪問時、服薬に問題はないか、のみ残した薬はないか、どうしてのめなかったのか等患者さんからお話を伺いながら一人ひとりに適した調剤・ツール・情報を提供できるよう努めています。在宅での服薬管理では正しくお薬を服用していただくために様々な工夫を行っています。

患者さんの症状にあわせて

卓上カレンダー

元々はもっと大きく少し硬めのカレンダーで、吊り下げても壁などに立てかけてもよいものでしたが、「大きすぎる、カレンダーをかけるところがない、吊り下げる場所が普段居る場所でないと服薬自体を忘れるが、立てかけると大きいので場所をとる」などの声があり、机における卓上型にしました。主にいつも居る場所が決まっている独居の方への使用が多くなっています。

 このような薬の管理により適切に服薬されることで、治療効果が高まり患者さんの病状回復へと繋がります。

他職種との連携

 患者さん宅に訪問した後には、処方医に対して薬剤の保管状況や服用情報、その他指導内容などについて報告書を作成し、情報提供を行うことになっています。
 そして必要に応じて処方医以外の例えば訪問看護師やケアマネージャー、ヘルパー等に対しても、情報提供を行います。逆に訪問看護師やケアマネージャー、ヘルパーは薬剤師の知らない患者さんの普段の生活や状況もご存知なので、その方々から患者さんについて情報を頂くこともあります。有効に使用できる支援を続けていきます。

 また、退院後の在宅生活に向けて行われる退院時カンファレンスや介護プランや介護の仕方について話し合うサービス担当者会議などにも出席し、ケアマネージャー、医師、看護師、リハビリスタッフなど、他職種の方と一緒に患者さんの課題について話し合います。 私達が薬剤師の視点から物事をみるように、職種が違うと視点は変わります。それぞれの特性を生かし、患者さんがより良く過ごしていけるよう連携していきます。

まとめ
高齢化が進んでいくなかで独居の方、認知症の方々が増え、在宅業務の必要性は高まってきていると感じています。患者さんによって在宅での状況は大きく異なります。これからも他職種の方々と連携し、患者さんが薬を安全に、また有効に使用できるよう支援を続けていきたいと思っています。

医療連携

医療機関との採用薬や副作用の検討、入退院や薬情報の共有を行い、

カンファレンスや症例検討会、サービス担当者会議等に参加しています。

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<サービス担当者会議>

 

地域住民の皆さんと協力して、健康や薬をテーマに、健康・薬の相談会、

健康友の会の班会や健康教室を開いています。

 

<医療懇談会>

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